24時間テレビの闇を告発“統一教会砲”にネット失笑のナゼ。「ネタがショボすぎ」「手口が反社そのものw」暴露のハードル上がりまくりの窮地に

2022.08.26
by たいらひとし
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連日のマスコミバッシングに耐えかねた旧統一教会側がついに反撃の狼煙を上げたようだ。 25日に世界平和統一家庭合の公式サイトに公開された「異常な加熱報道に対する注意喚起(2)」というプレスリリースには、同(1)で予告していた「統一教会信者がメディアに関与していた」とする放送局と番組名が暴露された。それは「日本テレビ」の名物番組で、今年も今週末に放送される特別番組「24時間テレビ」。いったいどんな暴露だったのだろうか。

日テレ「24時間テレビ」のボランティアとして信者を紛れ込ませる悪質な手口

例の統一教会側のプレスリリースによると、日本テレビ「24時間テレビ」には女性信者が7年間に渡って番組ボランティアをまとめる中心的な立場で活躍していたとし、その注意喚起文の中には番組のスクショ画面が貼り付けられた。

画面は、2014年に放送された「24時間テレビ」の中で地方の系列局の中継の画像で協賛した企業のテロップ。その一部に「七尾市/世界基督教統一神霊教会能登教会」の名前があった。

この画面を根拠に、統一教会側は、

「安倍元首相銃撃事件が起こるまでは多くの報道機関から確かな信頼を受けて、番組づくりに協力し、密接に関わってきたことは疑いようのない事実です。」

とムリのある主張を展開し、「事実に基づいた報道と憶測に基づく偏向報道の停止」を強く要求している。

注意喚起(1)で「メディアの関与」をほのめかしていた際には 「一体どれほどヤバい暴露があるのか?」 と、ネット上でも期待の声などが挙がっていたが、いざ蓋をあけてみると、信者が「24時間テレビ」のボランティアスタッフとして潜り込んでいたという、なんともしょぼい暴露に終わった。

しかも石川県で「24時間テレビ」を放送しているのは、日テレではなく系列局の「テレビ金沢」。もし教会関与の責任を追及するならテレビ金沢になるだろう。

「素性隠し」という巨大ブーメランが突き刺さった統一教会

しかし、この暴露は逆に、統一教会が「素性を隠して」マスコミや自治体に接近して既成事実を作って行く手口が露わになるという皮肉な結果となっている。やり口は、まるで「反社会的勢力」そのものだ。

さらに同日に公開された立憲民主党への公開抗議文(現在は削除)では、「信教の自由」を盾に信者の脱会を封じ込む手法も透けて見える。 はからずも教会自らの口によって、恐るべきカルト教団の「マスコミ浸透」の手法が明かされる形となり、ネットは炎上状態となっているようだ。

ご存知のように日テレでは、読売テレビ制作の「ミヤネ屋」にて連日、統一教会の悪質な「政界工作」や勧誘手法への追及がおこなわれている。今回の暴露を機に、日テレも番組に関与するスタッフたちの身体検査がおこなわれることだろう。調査するだの、関係を持たせないだの、口ばかりで何もしない与党・自民党のようなことはないと信じたい。

現在、統一教会が主催した自転車イベント「ピースロード」に関与した政治家が糾弾されているが、これを無批判に取り上げたメディアも少なくない。 それは、統一教会が主催者だと分からないように「実行委員会形式」で組織を立ち上げたことが原因だ。 しかも大物政治家が委員長なので、信頼できる組織だと勘違いしたマスコミが、委員会の配るプレスリリースを鵜呑みして記事にするという図式が出来上がっていた。これが、統一教会というカルト教団が使ってきた手口なのである。

日テレと統一教会の関与を知った「ミヤネ屋」の反応は?

統一教会が「24時間テレビ」と教会との関与を暴露したのは、27日放送の「24時間テレビ」直前のタイミング。「24時間テレビ」が善意の募金を集める内容なだけに、ボランティアを装ったカルト信者が関わっていたとなればイメージダウンは避けられない。

統一教会バッシングの急先鋒である「ミヤネ屋」では、今回の暴露をどう取り上げるのか注目されたが、26日の「ミヤネ屋」は、山際大志郎議員の疑惑の話題を取り上げるという、いつもの「統一教会」ネタの平常運転。教団からの脅しにはのらないということだろう。

これで萎縮してしまったら、それこそマスコミの負けである。ミヤネ屋の前身「THEワイド」時代からのミヤネ屋スタッフたちは今後、さらに激しい追及を続けるのではないだろうか。今後の報道に期待したい。

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