自らの番組で謝罪
香川さんは、自身が司会するTBS朝の情報番組冒頭で、本件について謝罪しました。時間にして90秒ほどですが、自らの行いへの反省を述べました。
私は良い内容だったと思います。しっかり準備をされ、何を言うべきか、言わないべきかを吟味の上で臨まれたと感じます。特に良かったのは「誰も批判しなかった」こと。3年前の事件なのに、和解が済んでるのに、お酒を飲む店なのに…賛否のコメントにあるさまざまな弁護は一切触れなかった点が一番良いと思ったことです。
これまで無数の失敗会見を見てきましたが、失敗する謝罪のほとんどすべて、必ず言い訳と他責をしています。事件の本質が何なのか、誰が悪いのか、それは一発目の謝罪で伝えることではないのです。にもかかわらず、会見などで「あれは実は…」と言い訳してしまうことで、反発を呼び事態収束が遠のきます。
事後処理という難題の帰趨を決めるのは、あの会社
香川さんにはこの後も大仕事が続きます。というか、この後こそが最大の山場です。スポンサー対応です。
出演などについては、名優という香川さんの評価があることで刑法犯罪でもない限り、時間とともに歌舞伎や映画など復帰の道は十分あり得るでしょう。
テレビなどはこの先の視聴者反応によるでしょうが、私は一定数の賛同は得られているように感じます。一方で当然一定数の反発もあります。
この賛否両論状態は、まだチャンスがあることを意味します。この先のステップを間違えなければ、事態収束は可能です。
特にトヨタの動向がきわめて大きく、トヨタが静観するか、取り下げるかで、この先のすべてのスポンサーの動向が決まるでしょう。香川さんが豊田社長を動かせるのか、もちろん言葉のことではなく、CMの扱いにおいてその意向は判明するでしょう。
image by : 香川照之公式プロフィール