それから国葬に関しては、2億5,000万円を予備費から出しますということになりました。これに関しては外国から来る要人、来賓の接遇ですね、いわゆるアテンドという接遇と警備。これは宿泊費や滞在費と違い、すべて日本側が持たなければならないはずで、これに、いくら掛かるのか。大量の警察官をこのために動員するのは不可欠でしょうから、その費用負担をどう考えるかということが出てきます。いくら掛かるか分からないので後で報告すると松野官房長官は言っています。おいおい、という感じですね。警察関係者の証言によれば、最大で100億円かかる可能性があるということです。これ、似た例の経験を通して出てきた数字で、実際に100億円に届くのかどうかというよりも、そういう規模の事業だということです。
それからエネルギー政策の大転換。原発再稼働を進め、運転期間の延長を図り、さらに新増設も考える。これはね、本当にどうしちゃったの?というくらい驚くべきことですね。それで防衛費増額って、ちゃんちゃらおかしいでしょ
これから国会に向けて色んな事実の蓄えといいますか、追及材料がこれから積み上がってきて、国会になれば激しい追及の嵐が起こるのではないかと思います。各委員会、もちろん予算委員会が中心でしょうが。そうなったときに、岸田さん、ちゃんと答えられない可能性が高いですからますます支持率が下がる、それに対して起死回生の一手ということになると、これは本会議でもどなたか言っておられましたが、解散総選挙を打つ可能性がある。
3年間のゴールデンタイムでしたっけか、3年間国政選挙がないので、解散さえしなければそのままいけると。で、その間に憲法改正を含む政策を進めましょうという話になっていたのだけれど。政策を進める主体にこれだけ大きな問題がたくさんのし掛かっている状況で、政策の実現など、可能なのかどうか。やったらそのことがまたさらに大きな反発を呼んでというような悪循環に入る可能性がある。
(『uttiiジャーナル』2022年9月4日号より一部抜粋。全てお読みになりたい方はご登録ください)
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