上級国民・飯塚幸三と共通の“腐臭”に世論猛反発
記者会見の増田園長の言動を見て思い出されるのは、あの「東池袋自動車暴走死傷事故」の飯塚幸三受刑者だ(90)。
パーキンソン病を宣告され、歩くこともままならない身体でありながら自動車を無暴運転。母娘の命を奪い、9人が重軽傷を負った事件である。
飯塚受刑者は、裁判で自身の過失を棚に上げ、事故を自動車メーカーのせいにして「安全な車を開発するように心がけていただきたい」と他人事のような発言をして無罪を主張。
事故の直後は元通産省技官という肩書のためか、すぐに逮捕されることもなく、マスコミから「容疑者」呼ばわりされず「元院長」などと特別扱いで報道されていたため、ネットで「上級国民」と呼ばれて批判された。
今回の増田園長も、立場の違いはあれど、この事件さえなければ父の幼稚園を引き継いだ「地元の名士」のままで終わったのかもしれない。そして、どこか他人事のような態度から飯塚受刑者と同じ匂いを感じた多くのネットユーザーたちが、今回もSNS等で猛批判し炎上している。
国は、送迎バスによる「園児の取り残され防止」のため、内閣府、文部科学省、厚生労働省、と連携してワーキングチームの設置に向けて調整中だという。
増田園長の責任問題を含めて、この事件の全容が早く解明されることを願うばかりだ。