カネと権力は人を狂わせる?韓国企業の社長はなぜ社員を脅したのか

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今回、相手方の6,300ユーロの請求は非論理的だとして拒否されました。当たり前です。

なのに相手方はそれに納得せず、今度は当時の運転手だったクライアントの社長に直接連絡をしてきたのです。「保険会社が誠実な対応をしないので、お前が払え。さもなければ法的手段に出る」と。

正直、こんなものメールも電話も全部ブロックしてそれでお終いなんですけど、攻撃されてるのが社長だったのが話をこじらせました。彼は自分の部下に命令で何とかするようにプレッシャーをかけ、その部下は私に連絡してきたのです。彼らにしてみれば、保険会社が誠実な対応を取らなかったので、社長が困っているということでしょう。こんなのヒラ社員とか、個人のお客さんだったら「この案件は全部クローズしています」で終わりです。それでも契約解消されてしまっては元も子もないので、相手を納得させます。

結果的に、保険会社と事故相手方とのコレスポンデンスを公開して、溜飲を下げてもらいました。本当は相手の個人情報等の問題があるので、やってはいけないんですけどね。大事なのはあくまでお客さんなんで。

我々は保険の契約をもらってるのでまだ許せますが、可哀想なのはクライアントの社員さんです。ただの社長が個人的な問題で、プレッシャーを受け、社長のために弁護士に相談までしたそうです。

権力があるってのは良いよなーと感じます。本当に権力者というのは、自分が皆から恐れられていたり、ヨイショされているという感覚に鈍感になっていきます。かつては皆そうではなかったはずですが、お金と権力は人を盲目にします。

皆当人の権力を重んじているのに対して、当の本人はそれが自分の人格から出ているものだと勘違いしてしまうんですね。僕は世の中のお金を持っている人、または権力を持っている人で普通の感覚の人に会ったことがありません。皆どこかしら独善的です。

人間とは恐ろしいものだなと、我ながら感じますね。

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1991年大阪生まれ 2009年:大阪府立生野高校卒業、神戸大学国際文化学部入学 2011年9月~2012年6月:オーストリア・グラーツ大学留学 2014年3月:神戸大学卒業 同年4月~3月:高校英語科講師 2015年:地元市役所入庁、病院事務局、税務課を歴任 2016年4月~2017年3月:適応障害により休職 2017年4月~7月:再度高校の英語講師 2017年9月:ドイツ、ドレスデンにワーキングホリデー 2018年3月~7月:ドイツ、ツィッタウにて大学の語学準備コース 2018年10月~2020年2月:ドイツ、ゲルリッツ大学文化マネジメントコース


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