嘘つきは誰?高市早苗氏「8割が大陸から」発言を無かった事にする自民党

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その開催の是非に関して世論が二分する中で強行された、安倍元首相の国葬。それから5日後にSNSに投稿された、高市早苗経済安全保障担当相の発言を巡る内容がまさに「大炎上」しましたが、自民党はこれまでの諸問題同様、真相究明なき幕引きを図る考えのようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、この騒動の一部始終を詳しく誌上で紹介。その上で、発言の責任を取ろうともしない高市氏の無責任な姿勢を強く批判しています。

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高市早苗氏「8割は大陸」発言、嘘つきは誰か?

ことの発端は自民党の三重県議、小林貴虎県議(48)が、10月2日に投稿した以下のツイートでした。

小林貴虎 @eternalhigh

 

国葬反対のSNS発信の
8割が
隣の大陸からだったという分析が出ているという。
今日の講演で伺った話。
ソースは以前三重の政治大学院でもご講演頂いた事のある現職。

 

2022年10月02日 15:33

すると、当然のことながら、「そんなわけねえだろ!」「デマを流すな!」と批判が殺到し、小林県議は炎上しました。それで「これはソースを明確にすべき」と思ったのか、2日後の4日に、次のツイートを投稿したのです。

小林貴虎 @eternalhigh

 

皆さん非常に関心が高い様なのでお答えすることにしました。
私が総理大臣になって頂きたいと強く願っている高市早苗先生が、政府の調査結果としてお伝えいただいた内容です。
ウクライナ戦争で明らかになった様に情報戦争の時代です。我が国も安全保障上取り組むべき課題だと言うお話でした。

 

2022年10月04日 12:25

小林県議は、騒動後に自身のツイッターアカウントに鍵を掛けたため、現在は閲覧できません。これらは当時の魚拓から書き起こしたものです。

ちなみに、小林県議の言っている講演とは、10月2日に名古屋市で開催された「日本会議東海地方議員連盟設立総会」です。午前中は後援会役員会が行なわれ、午後からはメインゲストである安倍晋三元首相の講演が予定されていました。しかし、安倍元首相がご不幸に遭われたため、「安倍氏の志を引き継ぐ」という形で、経済安全保障担当大臣の高市早苗氏が登壇し、「日本の針路について」という講演を行ないました。

小林県議は、その講演の中で、高市早苗氏が該当の発言をしたと言うのです。そうであれば、この悪質なデマの発信源は、現職の大臣である高市早苗氏だったということになります。この小林県議のネタバラシによって、批判の矛先は高市早苗氏へと向きました。すると高市氏は、その日のうちに次のツイートを投稿したのです。


高市早苗 @takaichi_sanae

 

腕の耐え難い痛みでMRI検査を受けている間に、不正確な情報が。日本には情報操作(偽情報)対策の法律が無いので、政府が調査をすることは出来ません。海外機関による調査情報の収集は可能ですが。国防上の懸念もあり、法整備検討の必要性は3年前に党から提案しました。

 

午後10:03 2022年10月4日

自身の現状報告の体(てい)を取りつつも、「不正確な情報が」「政府が調査をすることは出来ません」と、小林氏が「高市大臣から聞いた」とする内容をやんわりと否定しています。小林氏としては、完全にハシゴを外された形になってしまいました。

翌5日、小林県議が委員長を務める三重県議会の委員会が開かれましたが、委員から辞任を要求され、小林県議は委員長を辞めさせられました。そして、翌6日、小林県議は記者会見を開きましたが、これが何とも言えない酷いものでした。

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