国民年金には、収入が少ない人などのために免除や猶予の制度があり、その後10年以内であれば遡って支払う追納の制度もあります。追納は義務ではありませんが、支払い能力が生じた際、免除されていた保険料は払った方がいいのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、人気コンサルの永江さんが、読者の質問に自分なら支払うとズバリ回答。追納すれば将来支払われる年金額が増えるという理由ではない永江さんらしい理由を説明し、納付率のデータから破綻の可能性が高くても支払うと表明しています。
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国民年金免除期間の支払いはすべきか
Question
国民年金についての質問です。恥ずかしながら、年収が著しく低い時期があり国民年金免除の手続きをして凌いだことがありました。国民年金の滞納ではなく、免除です。国民年金免除の期間中は、支払いをしておりません。現在は、支払い能力があります。
過去に遡って支払いが可能なのですが、迷っています。将来、貰える年金が増えるといっても微々たるものだから、このまま支払いをしないか、やっぱり支払った方がいいのか。くだらない質問ですみません。
永江さんからの回答
これは簡単な回答になりますが、わたしが質問者さんの立場なら間違いなく払いますね。理由は将来戻る金額の有無に関係なく、プライドの問題だから。
ご承知の通り、国民年金保険料は免除期間分の追納をしないと、その分納付期間が少なくなるため将来の受給金額が減ります。にも関わらず、厚生労働省が発表する「国民年金保険料の納付率について(月次)」によりますと、令和4年8月の納付率は77.7%で、約4人に1人は未納状態となっています。
● 国民年金保険料の納付率について(月次) │ 厚生労働省
国民年金ってほとんど破綻寸前で、学生時代から踏み倒している人や、収入が少ないからといって意図的に払わない人など未納が多すぎ。さらに免除・猶予率はなんと全体の4割強…
将来は国民年金は破綻する可能性が高いですが、国民の義務として法律で決まっているものを払わないというのは気持ちが悪いので、わたしなら払うと思います。
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