爆発しないだけマシか?「鍵交換費用」の闇
同編集者はさらに続ける。
「スプレー缶と違って爆発しないぶんだけマシですが、たとえば『鍵交換費用』も不透明な項目のひとつですね。現在最も普及しているディンプルキーは、シリンダー部分を含めて規格化されているので、自社が管理する複数の空室物件同士で『交換』が効く。この場合、新しい鍵を購入する必要すらなく、作業もごく短時間で終わります」(前同)
賃貸物件の原状回復ガイドライン制定や民法改正など規制強化が進んだことで、入居者が退去する際の“ボッタクリ”は難しくなった。 近年では、敷金・礼金なしのいわゆる「ゼロゼロ物件」も珍しくないが、不動産屋はこういったところで細かく“利ざや”を稼いでいるわけだ。
これらは経営上、やむを得ない面もあるだろうが、わずかな利益を求めるあまり、自社の店舗や事務所を爆発炎上させてしまっては本末転倒だ。
不動産業界はそろそろ“ボッタクリ”体質をあらため、「消毒・除菌代」や「スプレー缶」の処理を透明化するべき時期に差し掛かっているのかもしれない。
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