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三浦瑠麗氏に「投資詐欺の宣伝塔」疑惑。特捜部が夫会社を家宅捜索、過去の“匂わせ”大量発掘で失業危機、テレビ番組降板も?

国際政治学者・三浦瑠麗氏(42)の夫が代表を務める投資会社が、東京地検特捜部の家宅捜索を受けていたことがわかった。三浦氏は“ガサ入れ”の事実を認める一方、自身の関与は否定。だがネットでは、三浦瑠麗氏が夫の投資詐欺の「宣伝塔」の役割を果たしていたのではないかとの懸念が広がっている。

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東京地検特捜部がガサ入れ、三浦瑠麗氏は「関与していない」

お騒がせ国際政治学者・三浦瑠麗氏(42)の夫が代表を務める東京・千代田区の投資会社「トライベイキャピタル」が、19日に東京地検特捜部の家宅捜索を受けていたことがわかった。

同社の代表は三浦清志氏。建設の見込みがない太陽光発電所プロジェクトへの出資をもちかけ約10億円の出資金をだまし取ったとして、被害者から刑事告訴されていた。

清志氏は元外交官で、外務省を退職後はマッキンゼー・アンド・カンパニーやベインキャピタルで要職を歴任。その後独立し、現在は複数企業の代表を務めるエリート実業家だ。

三浦瑠麗氏とは東京大学の同窓生で在学中に結婚し、自宅では「きよしくん」と呼ばれているという。

三浦瑠麗氏は20日、夫への“ガサ入れ”について、代表を務める「山猫総合研究所」を通して声明を発表。「一部報道は事実です」と認めた一方で、投資詐欺疑惑に関しては「夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないこと」として、自身の関与は否定している。

三浦瑠麗氏に囁かれる投資詐欺の「宣伝塔」疑惑

だが、SNS上では報道直後から、三浦瑠麗氏の「山猫総合研究所」と、清志氏の「トライベイキャピタル」の「ただならぬ関係」や、瑠麗氏本人の詐欺事件への関与の有無に注目が集まっており、有志によるさまざまな「検証」が行われている。

まずは両社の住所だ。山猫総合研究所の本店所在地とトライベイキャピタルの東京オフィスの所在地はともに、「東京都千代田区永田町2丁目10-1 永田町山王森ビル1階」で一致。

また、三浦瑠麗氏がSNSに匂わせ投稿した山猫総研の「寿司パーティ」の写真も、トライベイキャピタルと同じ場所で撮影していた可能性が濃厚に。(参考画像:オフィスデザインを手がけたと思われる建築士事務所の仕事実績ページ

さらに、清志氏が代表を務める別の会社の役員に、三浦瑠麗氏の妹が名を連ねていたという情報も出ている。

書類上は別法人とはいえ、両社の極めて近しい関係が浮き彫りとなった格好で、ネットでは、

《これって旦那に寄生して、オフィスを間借りしてるんじゃ?》

《別組織なのに住所は同じ。三浦瑠麗が擁護してた統一教会みたい…》

《三浦瑠麗さんも、太陽光発電にめちゃくちゃ詳しそう》

《旦那の投資詐欺も、パチンコや競馬や酒と同じなんでしょうか?》

《寿司食ってる場合か》

など、三浦瑠麗氏本人の投資詐欺事件への関与を懸念する声が増加しているのが現状だ。

太陽光発電を猛プッシュしていた三浦瑠麗氏

今回、清志氏は太陽光発電所をめぐる出資法違反の疑いで家宅捜索を受けたわけだが、妻の三浦瑠麗氏が事件にどこまで関与していたかについては、今後の捜査の進展を待つ必要があるだろう。

ただ、「三浦瑠麗さんも、太陽光発電にめちゃくちゃ詳しそう」というネット民の指摘にはそれなりの根拠があるようだ。週刊誌記者は次のように説明する。

「三浦瑠麗さんは過去に有識者として、再生可能エネルギー分野における日本の『課題』を挙げ、特に太陽光発電を猛烈プッシュしていたんですよ。今になって思うと、これらの発言は夫の会社への利益誘導、ポジショントークと取られてもやむを得ない面があるでしょうね」(週刊誌記者)

三浦瑠麗氏はいったいどんな発言をしていたのか?

三浦瑠麗氏「太陽光発電にはダメな業者がたくさんいる」

そこで過去の発言を辿ってみると、三浦瑠麗氏は2021年3月の座談会(株式会社エネルギーフォーラム)で、経産省の政策を批判し、大規模風力発電の問題点を指摘しつつ、太陽光発電が持つ優位性を切々と説いていた。

電源構成では大きなシェアを占めそうもない大規模風力が目玉として位置付けられ、規模感の議論が抜け落ちてしまう。

政府は50年までのエネルギーミックスの積み上げの中で、再エネ50~60%といっています。再エネを60%にまで幅を広げると、大規模風力を10%としても、どうしてもPV(※太陽光発電)が30%超を賄う必要があります。

FIT制度(※固定価格買い取り制度)が終わった後、経産省の今の政策で普及を進めた場合、PVが30%以上を担うことは無理だろうと思っています。

また2019年3月のツイートでも、一部に怪しい業者が存在するからといって、太陽光発電全体をけなすのは間違いである旨を指摘していた。

太陽光発電にはダメな業者がたくさんいる。それは事実であり取り締まっていくべきです。ただ、一部の業者が無責任であったことをもって電源全体をけなすのはナンセンスなのです。ましてや、原発を推進する理由にはならないのです。発電所設置に関する環境破壊等は見直せばいいのです。

たしかに、三浦瑠麗氏の旦那がガサ入れを受けたからといって、太陽光発電全体をけなすのはナンセンスだ。3.11で福島第一原発事故を経験した我が国では、原子力発電に関してさまざまな意見が存在しているのも事実だろう。

だが、三浦瑠麗氏は「ご意見番」として上記以外にも多くのメディアに露出し、「ダメな業者」を批判しながら、太陽光発電の普及に邁進してきた。

「お茶の間の顔」として圧倒的な知名度を誇る、あの三浦瑠麗氏の旦那の会社ならば…と、太陽光発電への投資を決めた人がいたとしても何ら不思議はない。

今回のガサ入れをキッカケに、三浦瑠麗氏が、夫の投資詐欺の「宣伝塔」の役割を果たしていたではないかと考える人が出てくるのは無理のないことかもしれない。

三浦瑠麗氏が失業危機、テレビ番組降板も?

三浦瑠麗氏の夫に対する東京地検特捜部の家宅捜索。「もし安倍元首相が生きていたら、このガサ入れが実現することもなかったのでは」との見方も出ている。先の記者が説明する。

「これまで検察人事に介入してきた安倍元首相が凶弾に倒れ、それによって東京地検特捜部が生き返った感があります。安倍さんは生前、五輪汚職で起訴された組織委の高橋元理事に『大丈夫です。絶対に高橋さんは捕まらないようにします。高橋さんを必ず守ります』と約束していたそうです。伊藤詩織さんの性被害事件でジャーナリストの山口氏が逮捕されなかった件でも、何らかの政治圧力が働いたと言われていますし、昨夏の銃撃事件を機に大きな変化が生じているのは間違いないでしょう」(前同)

かつて“アベ友”の代表格だった三浦瑠麗氏は、安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者を「テロリスト」と呼び、犯罪行為を「賛美」する世論に警鐘を鳴らしている。だが、一見もっともらしいそれら言説の裏には、安倍元首相という後ろ盾を失った焦りがあるのかもしれない。

「夫へのガサ入れで、あらためて三浦瑠麗さんの言葉からどんどん重みが消えていくのを感じますね……。これは太陽光発電に限りません。旧統一教会問題でも、コロナ問題でも、今後は三浦さんが何か発言するたびに、何か裏があるのではないか?ポジショントークではないか?と勘ぐりたくなってしまうでしょう。これはテレビのコメンテーターとして致命的です」(前同)

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テレビ局側としても、投資詐欺やその宣伝塔の疑いがある人物を文化人として番組に出演させるのは大きなリスクだ。『めざまし8』(フジ系)や『朝まで生テレビ!』(テレ朝系)といった人気番組で、三浦瑠麗氏の姿を見られる期間は意外に短いのかもしれない。

image by: 防衛大学校ホームページ, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

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