手段を選ばぬ中国。人気商品のパッケージにも刷られたプロパガンダの文字

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中国が得意としている情報戦ですが、台湾で先日、とある商品に「政治的メッセージ」が印刷されていることが発覚し話題となっています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、台湾で販売されている人気即席麺のパッケージを利用した「中国のプロパガンダ工作」を疑うニュースを紹介。目的達成のためなら手段を選ばない中国の姑息な手口を批判的に伝えています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年1月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

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人気商品のパッケージもプロパガンダとして利用する中国

台湾で売られる中国産麺にプロパガンダ印字 経済相「当該商品の輸入は認めていない」

「ルオシフェン(螺螄粉)」という麺をご存知でしょうか。コロナ禍の中国で爆発的に売れたインスタントラーメンで、その名も「タニシビーフン」。

タニシなどの食材を弱火で煮込んだスープの中にビーフンを入れ、タケノコの漬物、キクラゲ、さやいんげんなどをトッピングに乗せ、時にはタニシの身も乗せて食べる汁ビーフンです。特徴的なのは、その臭い。あまりの臭さに、「スープ界のドリアン」「生物兵器」とまで言われるほどの臭さです。

もともとは、「中国南部、広西チワン族自治区柳州市発祥の料理で、同地では古くからタニシが食べられていた」とのこと。

「スープ界のドリアン」と言われるその臭さ 臭い! でも美味い! “タニシ”でスープをとった「タニシ麺」が中国で流行中

その「タニシビーフンが」、コロナ禍で外出できず刺激を求める中国人たちの間で話題になり、「2021年には、数十種類のルオシフェンブランドが、11億個のインスタント・ルオシフェンを販売した」とのことです。

冒頭の報道に戻りますが、台湾のファミリーマートやドラッグストアのコスメド(康是美)」などで販売されている、インスタントの「ルオシフェン(螺螄粉)」のパッケージに、中国で使われている簡体字で次のような文言が印刷されていたとのこと。

你是中國人、我也是中國人、四捨五入一下、你就是我的人。
(あなたは中国人、私も中国人、四捨五入すればあなたは私の身内)

これは、中国によるプロパガンダであり、刷り込みだとして、台湾の野党である台湾基進党が指摘しました。これを受けて、台湾の「王美花(おうびか)経済部長(経済相)は、報道陣に対し、台湾は当該商品の輸入を許可していないと説明し、小売店などに販売中止を求める」と述べました。

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