ツァイガルニック効果を仕事に応用する。もちろん無理に仕事を残すことはないが。ケースバイケースで上手く使ってほしい。
しっかり仕事をして時間になったら「この部分だけは明日の朝やろう」と残しておく。
翌日忘れないように“やることリスト”の一番上に書いておいてもいいだろう。
翌日にそのメモを見ると「早くこれを早く完成したい」という気持ちになる。
グズグスすることなくすぐ取り掛かる。これがいい呼び水となる。ぜひこの考え方を覚えておいて欲しい。
ツァイガルニック効果と同じような心理で“幸せのパラドックス”というものがある。
これは“達成した時より、達成する前の方が幸せと感じる”というもの。
例えば、シリーズ物のグッズを集めていたとする。集めているときは「あと2つ、何としても欲しい」と夢中で集める。
しかし、コンプリートした途端「なんか興味がなくなったな」なんてことになる。
これは私自身も経験がある。かなり捨てたが、訳の分からないシリーズ物が部屋にいっぱいあったものだ。
ただ、この集める途中の心理は利用できる。「何かを欲しい」と思う気持ちはモチベーションに使える。
幸せのパラドックスは“じらされドーパミン”とも言われる。
【何か欲しい > 手に入れた状態】
といった図式になる。これは何となく分かるのではと思う。
営業活動において単純に「目標を達成したい」といったものも必要だ。達成すれば充実感を味わえる。
ただし、達成すると満足してしまう。翌月から「先月は達成したし、今月はゆっくりしよう」と気が抜けてしまう。これが調子のいい時期からスランプになる原因となる。
そうならないように目標を2つ設定する。1つは十分達成可能な目標。会社から与えられているノルマでもいい。
そしてもう1つは“かなりの幸運が重ならないと達成しない目標”を設定しておく。
これはさすがにすぐには達成しない。四半期で達成できなかったら「よっし、次は達成するぞ」とやる気が続くのだ。
・ツァイガルニック効果
・幸せのバラドック
・じらされドーパミン
を上手く活用して欲しい。
結果を出し続ける人は自分をうまく奮い立たせている。ぜひ好みの方法でモチベーションを上げていく。これを続けていれば間違いなく結果が出続けるものだ。
【今日の課題】
- 仕事を明日へ残しておく
- 目標を2つ(ノルマ、大きい目標)設定する
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