あなたは「ツァイガルニック効果」というものを知っていますか? 完成していないものが、完成したものよりも記憶に残るということなのですが、今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では、この効果を仕事に活かす方法を紹介しています。
ツァイガルニック効果、パラドックス、ドーパミンでやる気を出す
心理術の本で“ツァイガルニック効果”というものを紹介している。
ツァイガルニック効果とは、「完成していないものの方が、完成したものよりも記憶に残る」というもの。
本でも紹介したが
- 戦国大名は織田信長が一番人気
- 幕末の志士では坂本龍馬が印象的
といったこと。
どちらも“志半ばで討たれてしまった”という人物。
その人の完成形を見ない方が「もし生きていたらこうなっていのだろう」と想像を掻き立てられる。だからこそ魅力的に感じるのだろう。
これは普段の行動でも言えること。何か仕事をして完了さたら「あぁ、スッキリした」といった爽快な気分になる。
人は物事が完了する達成感を覚える。これはいいこと。
しかし、注意が必要。ここで満足してしまい「これをやったし、あとは明日やればいいか」となってしまうことが多い。
1つの仕事が完了した安心感によって“仕事へのモチベーションが下がる”といったこともある。
その反面、完成せずやり残している仕事はどうだろう?頭の片隅に「あの仕事の一部が出来ていないな」とモヤモヤ感が残る。
こうなると、居ても立っても居られない。「どうしてもあの仕事をやりたい」といった衝動に駆られる。
人には「未完成なものを完成させたい」という強い欲求がある。
人によっては「あえて少しだけ仕事を残しておく」というやり方をする。これを翌日の仕事のモチベーションにしているのだ。
学生時代の友人Kくんのこと。Kくんはとても優秀だった。頭が良くスポーツも万能。クラスの人気者でもあった。
Kくんが「問題集の最後の1、2問を残しておく」といった話をしていた。それを翌日にもっていくと言うのだ。
その時は「あと少しだからやって最後までやっておけばいいのに」と思ったものだ。
Kくんの頭ならすぐにその問題も出来たはず。にもかかわらずあえて残す。
すべてやってしまうと「ここまでやったからもういいや」といった気持ちになる。
少し問題を残しておけば翌日も問題を解く。その流れで「もっとほかの問題も解いておこう」となると考えたのだろう。
当時のKくんがツァイガルニック効果を知っていたとは思わないが“完了させないことでモチベーションが持続する”ということを知っていたのだろう。常に結果を出していた。
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