レイプ被害者にすら示談を説得。とことん「働きたくない」日本の警察

Tokyo,,Japan,-,May,5th,,2018.,Aerial,View,Of,Japanese
 

青森県で発生したタクシー暴行事件における女性警察官の不適切な言動が、ワイドショーなどで報じられ大きな話題となっています。そんな案件を取り上げているのは、現役医師で作家の和田秀樹さん。和田さんは自身のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』で今回、交通取締りや楽な事件にしか動こうとせず、働くべきところで仕事をしない日本の警察を強く非難するとともに、彼らを批判することがないテレビメディアに対して厳しい目を向けています。

楽な事件ではよく働く日本の警察

仕事をしない点では私の予想通りのニュースが情報番組で流された。

青森県警の女性巡査部長が、タクシー運転手が暴行を受けたとの通報を受けたのちに、被害届を受け付けず、微罪処分でいいかと半ば脅すような口調で説得している一部始終がドラレコに残っていて、それが報じられたのだ。

前からここでも問題にしているように、警察はなるべく仕事はしたくない、マスコミが騒いでいる事件だけを捜査すると私は考えている。

そんなはずはないという人が多いが、この巡査部長の対応が、まったく当たり前のような感じでやっていることがそれを物語っている。私には例外に見えなかったが、それを指摘するコメンテーターはいない。それどころか、仕事が忙しいのがわかると警察に同情的なコメントを出す人までいた。やはり警察組織全体への批判はできないのがテレビ局なのだろう。

しかしながら、私の何人かの患者さん(というより、私の知っている臨床心理士のクライアントさん)は、ストーカー被害を訴えても、人手不足を理由に被害届が受理されないという話をしてくれる。

人手不足のはずだが、主要な交差点では一時停止違反の車を捕まえるのに24時間(16時間くらいかもしれない)警察が張り付いている。

一時停止違反で重大な事故が起こるというのか?警察は交通違反を取り締まるただの金儲け組織に成り下がっているとしか思えない。

実際、ルフィと言われる人たちが命じて、数千件の特殊詐欺と強盗が起こっているが、始まったのが2、3年くらい前らしいのに、これまでほとんど騒ぎになっていなかった。おそらく「微罪」あつかいにして、まじめに捜査もしてこなかったし、仕事が増えるから、こんな事件があちこちで起こっていますよという情報開示もしてこなかった。

たまたま、狛江で間違えて人を殺したから、やっと世間が騒ぎ出し、警察が動いたということだろう。殺人がなければ、今でも世間が知らないままに強盗事件が続いていたというのが私の読みだ。

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