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いっそ今やめるのもアリ。Twitterが“のめり込む”ほどメンタルに悪いワケ

日本時間の7月1日夜、予告なしに実施されたTwitterの閲覧制限。突然の「不具合」に右往左往する利用者が続出、ネット上は大混乱となりました。そんなTwitterについて「あまり精神的に良くない」と書くのは、マレーシアに11年以上滞在する文筆家で編集者ののもときょうこさん。のもとさんはメルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』で今回、「SNSの中でハマるほどメンタルに悪いのはTwitter」という精神科医による記事を紹介するとともに、自身のTwitterに対する偽らざる思いを綴っています。

Twitterの騒動と曲がり角にきたSNS

最近、Twitterが見られる投稿を突然、制限し、一部では騒ぎになっています。

ツイッターが閲覧制限、「データ強奪」への一時的対策とマスク氏

一時的な対策とはいえ、突然投稿が見られなくなって、困った人もいたのでは。その後、メタ(Facebook)がビジネスチャンスとばかり開発中の「Threads」をリリースし、1日で3,000万人が登録して話題になりました。

私はそろそろ、SNSは曲がり角にきたのではないかと考えています。

ずっとTwitterから日本を眺めていた長男が、「日本で実際に働いてみたら、思ったより穏やかな人が多いので驚いた」と言ってます。

そりゃそうだろうと思います。

私は数年前、スマホからSNSを削除してしまい、それ以来戻そうと思わないです。旅行中で忙しくて何もみていなかったら、すっかり習慣がなくなってしまいました。

最近は著書の宣伝で使ってはいるものの、あんまり積極的に書いていません。なんでかというと、やっぱりあまり精神的に良くないのです。

Twitterは精神に良くないらしい

都民2万1,300人を対象としたアンケート調査がありました。まず、LINEを使っている人はメンタルの状態が良好だそうです。

Twitter、Facebook、LINE、Instagram…都民2万人調査で「ハマるほどメンタルに悪い」と判明したSNSはどれか うつや不眠になっても、なかなかやめられない

反対に、はまるほどメンタルに悪いのは、Twitterでした。

 

幸福度、悩みや抑うつは、Twitterの頻繁な発信と関連がありました。中年層・高齢者層においてのみ、孤独感がTwitterの発信頻度と相関があったことは、Twitterで誹謗中傷ばかりの投稿で暴れている匿名アカウントを見ると、なるほどという気がします。たしかに、匿名での発信、やり取りが多いTwitterでは、攻撃性に富んだ誹謗中傷が問題となっています。

 

わたしが学生から受ける相談でも、メンタル不調の要因となっているのは、誹謗中傷を受けやすいTwitterである印象を持つので、現場の感覚とマッチしているように思えます。

私は誹謗中傷というよりも、なんか「尖ったこと」を言った方が単にバズりやすい、クリックされやすいという、SNSの性格によるような気がします。

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「無限スクロール」SNSは割と習慣性が強い

さてTwitterですが、「無限スクロール」ができるSNSは割と習慣性が強いと思います。

やってる本人が意思が強くて、キッパリやめられたらいいですが、そうじゃない場合、麻薬やアルコールと同様に扱うべきでは、と思うくらいです。

だから、普段からなんとなく精神的に調子が悪い人は、この機会にTwitterから離れるの「あり」だと思います。

あと、最近よく聞くのは「最近、攻撃的な投稿が多く表示されるようになった」という言葉です。エビデンスもないですが、何も攻撃的だと思うところを見に行く必要はないと思います。

SNSは20年前は存在もしてなかったもので、見なくても生きていけるんですよね。日本や米国ならともかく、マレーシアでTwitterやってる人は少ないので(Facebookとインスタが多いです)、地元のイベントにて、インフルエンサーでTwitterのフォロアー数書いてるのは私くらいです。

そんなわけで、最近のTwitterのトラブルを機会に、精神にやばい人は、いっそのことやめてみる、もありかなーと思ってたりします。Threadsは健全なものにするとマーク・ザッカーバーグが言ってますが、どうなるかな。

※ 本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年7月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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image by: Six Nov / Shutterstock.com

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文筆家・編集者。金融機関を経て95年アスキー入社。雑誌「MacPower」を経て以降フリーに。「ASAhIパソコン」「アサヒカメラ」編集者として主にIT業界を取材。1990年代よりマレーシア人家族と交流したのときっかけにマレーシアに興味を持ち11年以上滞在。現地PR企業・ローカルメディアの編集長・教育事業のスタッフなど経てフリー。米国の大学院「University of the People」にて教育学(修士)を学んでいます。 著書に「東南アジア式『まあいっか』で楽に生きる本」(文藝春秋)「子どもが教育を選ぶ時代へ」「日本人には『やめる練習』が足りていない」(集英社)「いいね!フェイスブック」(朝日新聞出版)ほか。早稲田大学法学部卒業。

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【著者】 のもときょうこ 【月額】 ¥1,320/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 木曜日

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