ビッグモーター緊急会見はコント状態。息子の副社長は欠席、兼重社長「不正は板金塗装部の単独」「ゴルフ愛する人への冒涜」「不正は知らなかった」でネット大炎上

2023.07.25
by kousei_saho
TOKYO, JAPAN - 11 December 2021:BIGMOTOR signTOKYO, JAPAN - 11 December 2021:BIGMOTOR sign
 

ビッグモーターの兼重宏行社長(71)が25日午前、都内にて一連の不正請求問題について記者会見をおこない、7月26日付で社長を辞任すると発表した。後任の社長には専務取締役の和泉伸二氏が就く。新社長となる和泉氏は会見で「あまりにも強過ぎるリーダーシップに頼りすぎていた面も否めない」とし、「絶対にあってはいけないことが起きてしまった」と涙を見せる場面もあった。しかし、この会見で兼重社長は「ゴルフボールを使った不正行為は、ゴルフを愛する人への冒涜」「不正は知らなかった」「不正は板金塗装部の単独」などと、理解し難いおかしな発言を連発。これには会見を視聴していたネットユーザーたちから批判の声が相次ぎ、大炎上状態となっている。

副社長は欠席、不正は「知らなかった」

問題発覚後初めて公の場に姿を見せた兼重氏はやや緊張した面持ちで、息子で副社長の宏一氏が、不合理な目標設定、降格人事で信頼を裏切ったと説明。自身は7月26日付で社長を辞任し、「今後、息子も含めて経営には一切関与しない」と明言した。しかし会見に、当の宏一氏は欠席。違和感の漂う「弁明の場」となった。

さらに兼重氏は「特別調査委員会の報告書が出た6月26日まで、一連の不正についてまったく知らなかった」とし、その内容を知るに至り「耳を疑った」との心情を吐露。その上で、「不正は板金塗装部の単独」と、あくまで自身を含む経営陣の関与を否定した。

ゴルフボールでの車体叩きには「ゴルフを愛する人に対する冒涜」の謎理論

不正請求の手口として報告された、ゴルフボールを靴下に入れて車体を叩くという行為については、「ありえない。ゴルフを愛する人に対する冒涜」と強い口調で批判。あくまでゴルフ愛好家への「冒涜」とし、顧客や利用者への謝罪の言葉ではなかった。また、この不正に関わった当該社員を刑事告訴すると発言し、「逆ギレ」感もにおわせた。

そして、不正が発覚してから社長による記者会見が遅れた理由として「私の認識の甘さ」「速やかに会見を開けばよかった」とし、「世の中を騒がせてしまった」との認識を口にした。

単独で不正問題を起こしたとする板金部門については、「内部統制が全くない状態」であり、「不正は個々の工場長の指示によるもの」と断言。まるで社員の「忖度」が原因であるかのような発言が目立った。

経営陣の責任については、「不合理に設定された目標がノルマになってしまった、そのことが原因で起きたと思われても仕方がない。ただし経営側からの(ノルマ強要の)関与はまったくない」と、重ねて組織ぐるみの関与を否定した。

26日にはビッグモーターに対し、道路運送車両法に基づく国土交通省の聞き取りが行われる予定。場合によっては行政処分も有り得るだけに、その結果に注目が集まっている。

【関連】不正疑惑のビッグモーターに「倒産」の可能性はあるか?事業再生コンサルの見解は…

print
いま読まれてます

  • ビッグモーター緊急会見はコント状態。息子の副社長は欠席、兼重社長「不正は板金塗装部の単独」「ゴルフ愛する人への冒涜」「不正は知らなかった」でネット大炎上
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け