中国を笑えぬ日本。首都圏にも多数存在する「台風や洪水被害に脆弱すぎる土地」はどこか?

2023.08.22
 

被害を避けるため危険区域の住人が取るべき行動

地球温暖化や異常気象の影響で、今後も同様の災害がこういった地域を襲うことだろう。荒川や多摩川近くには多くの人が住んでおり、被害をゼロにすることはできない。しかし、それを最小化するためにも国や市、区は徹底した洪水対策を実行していくべきだろう。

それより被害を避けるためにできることは、そういったエリアに住む住民自身が引っ越すことだ。高級住宅街の田園調布エリアでも、有名人が住む比較的高台エリアの土地は高いものの、低地のエリアはびっくりするほど安い。同じ田園調布駅を使っても、土地の値段がかなり違うのだ。また、川から遠く、区画整理されたエリアがお勧めだ。

たとえば、郊外の高級住宅街として横浜市青葉区がある。ここはおしゃれな沿線で知られる東急田園都市線のたまプラーザ、あざみ野が中心となるが、このエリアは川や海から遠く、東急がきれいに作ったエリアで、家々の間隔も十分に取られ、道も広く、あちらこちらに街路樹が植えられ、住環境としては最高のエリアだ。地盤もしっかりしていて地震にも強い。台風や洪水による犠牲になりたくなければ、青葉区のようなエリアに引っ越すことが最も手っ取り早い手段となる。

政府や地方自治体としても、今後洪水被害が予測されるエリアの再開発などは避け、そういったエリアに住む住民たちが引っ越す際に補助金を出すなどし、ハザードマップで真っ赤なエリアからの住民移動を促進していくべきだろう。

image by: Shutterstock.com

アッズーリ

専門分野は政治思想、国際政治経済、安全保障、国際文化など。現在は様々な国際、社会問題を専門とし、大学などで教え、過去には外務省や国連機関でも経験がある。

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