日本が中国から「核恫喝」を受けても跳ね返すことが出来る“2つの方法”

 

4.多様な安全保障ネットワーク

日本は戦後、米国だけに依存してきた。しかし、その米国が弱体化し、引きこもろうとしている。共和党政権になれば、更に米軍撤退の動きが加速するだろう。

日本は周辺に中国、北朝鮮、ロシアという核武装した独裁国家に囲まれている。そして、中国は台湾を含め、周辺諸国を恫喝している。

この状況の中で日本はどのように行動するべきだろうか。

第一は、自国の安全は自国で守るということだ。一言でいえば、防衛力増強である。しかし、これまでのように、米国から高価な兵器を購入するだけでは機能しない。また、直ぐに軍事増強ができるわけでもない。

第二は、多様な安全保障ネットワークの構築である。例えば、カナダ、オーストラリア、インド、イギリス等との安全保障条約の締結。加えて、もし、米国が共和党政権になったら、ロシアとの関係も再構築すべきと考える。これは、中国への大きな牽制になるだろう。

そして、ロシアを通じたグローバルサウス諸国との関係を構築できるかもしれない。

こうした備えができていれば、中国に核恫喝を受けても、それを跳ね返せるのではないか。

編集後記「締めの都々逸」

「核で何でも 決まるのならば あたしゃ 寝そべり いびきかく」

一番強い武器を持っている奴が一番強い。だから、一番強い武器を持っている俺の言うことに、お前は従わなければならない。

こんな理屈で世の中が支配されているなら、現代人のレベルは相当低いですね。縄文人のほうがはるかに文化的です。

でも、そういう国が目の前にある。嫌になるけど、諦めてはいけません。相手を完全に凌駕できるように、我々も強くなりましょう。暴力ではなく、いろいろな手段を考えたいものです。(坂口昌章)

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