泉房穂元明石市長を「前面」に出す“思い切り”が必要だ。政権を取りたい野党が今すべきこと

 

関西の政治家というと、私は泉房穂氏を評価している。

本来、政治家というのは、結果で勝負すべきだ。

勇ましいことを言って、国を落ち目にし続けたアベとか日本会議の子飼い(旧統一教会の考え方に従って、日本を韓国に負ける国にする戦略に騙されている人たち)は、なかなか人気が落ちない。

同じように勇ましいことをいって、大阪を落ち目にし続けた維新も人気が落ちない。

結果を見れば悲惨なのに、それをわからない人が多すぎる。

それと比べたら、明石市の人口も出生率も増やした泉氏の政治手腕は、いくら口が悪くても評価できる。

立憲民主党は、野党の結束を乱し、ろくな政策も打ち立てられないもう一人の泉という人間が代表のようだが、ここは思い切って、泉房穂氏を前面に出せば、リベラルの時代でないという勘違いが払しょくできるのではないかと思えてならない。

そういう思い切ったことができないから、半永久的に落ち目政党のままなのだろうが、これでは、昔の社会党よりひどい。

社会党は、万年野党というあきらめがあったが、その代わり意地汚いところもなく、それなりの矜持があった気がする。今は共産党くらいにしかそれを感じない。

性質が悪いことに、本来労働者の味方のはずの連合が、経営者寄りになっているのだから、日本の労働者は救われない。

ただ、いっぽうで、政権交代がないと与党が腐るだけなので、立憲には現実路線もとってほしい。

それ以上に人気を取る方法論を身に着けてほしい。

世界はリベラルからソシアルの方向に向かっているのに、日本は保守から右翼になって久しい。

一般市民が豊かにならないと、国は豊かにならないという当たり前のことを市民がわかる日はいつ訪れるのだろう?

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年12月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。12月分のすべてのメルマガが届きます。

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image by: 農林水産省, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

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