このドラマ、ロケ場所のひとつは都内某所の古民家風カフェでした。
地元では“おひとりさま”女性客がリラックスできる店として大人気のカフェです。
そして共演者は、朝の連続テレビ小説を終えて初の民放連ドラ出演となったディ―ン・フジオカでしたから、オンエア中から放送後にはディ―ンのファンが“聖地巡礼”とばかり店に集結、大賑わいになったという逸話も残っています。
凍えるような寒風吹きすさぶ冬、私はこのロケが行われていた日には必ずと言っていいほど店の周辺に張り付いていました。
ADに気付かれないよう、野次馬のひとりとして少し離れた場所から観察していた私は、店内を慌ただしく歩き回るこのA氏の姿を確認していました。
当時から深田のディレクターズチェアに踏ん反り返っていたのかは定かではありませんが、もう何年も2人は女優と演出家という関係だったわけです。
芸能記者を長くやっていると、この女優と演出家というペアリングが、結構ハードルの高い取材であることがわかってきます。
『女性セブン』でも触れられていましたが、仮にどこかの部屋で女優と演出家が2人っきりになったとしても「打ち合わせ」とか「演出指導」とかで逃げられてしまうからです。
もちろん部屋の中に入って決定的証拠を握れるわけもなく、過去の私はこれで何回泣かされたことか…。
公の場でハグしたりキスしたり、タクシーやスモークガラスの無い車で顔を寄せ合ったりするという、高いゴール設定…証拠を追い求めなければ記事には出来ないわけです。
何やら怪しい匂いがする女優と演出家の話が聞かれたら、芸能記者は長期戦を覚悟で取材にアプローチすることになるのです。
8年前のあの北風が冷たかった日、電信柱に隠れてチェックしていた私は、度々一緒になる“おディ―ン様”目当ての女性とよく目が合ったな…なんて思い出してしまいました。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
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image by : 深田恭子 ホリプロ公式サイト