ナイツ塙が大炎上。若手芸人ミーナに「M-1決勝の進出枠を確約」ドッキリにSNSに溢れる「パワハラ」「審査員やめろ」の猛批判

2023.12.22
by kousei_saho
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日本中のすべてのお笑いファンが心待ちにしていると言っても過言ではないM-1グランプリ。そんな年末恒例の漫才頂上決戦をめぐり、前代未聞の炎上騒動が勃発した。ことの発端は、グランプリの審査員を務める「ナイツ」の塙宣之が、ホリプロコム所属の若手お笑いコンビ「ミーナ」に対して仕掛けた「M-1決勝に確実に進める権利を確約」するというドッキリ。これがあまりに悪質だとネット上で大炎上しているのだ。今のところ塙に向けられた批判は高まるばかりで、収まる気配はない。舞台裏でいったい何が起きていたのだろうか。

番組サイドが「漫才協会vs吉本興業という構図を作りたがっている」という巧妙なストーリー

ナイツがパーソナリティを務めるニッポン放送の『ザ・ラジオショー』で11月14日に塙が語ったところによると、件のドッキリが企画されたのは塙のユーチューブチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』。そのストーリーは「漫才協会vs吉本興業」という構図を作りたい番組サイドが、今年からM-1決勝戦進出枠に「漫才協会枠」を設定したのだが、その出場枠をミーナに確約するという手の込んだもので、所属事務所のホリプロコム全面協力のもと企画がスタートしたという。

そんな「ありえない話」を受け入れたミーナの2人、予選1回戦は難なく突破したものの、2回戦までの数ヶ月の間をかなりの重圧を感じながら過ごしていたらしく、塙のもとにはドッキリ仕掛け人の一人であるミーナの先輩お笑いコンビ「オキシジェン」の三好博道から、「早くネタばらししてあげてください、(ミーナは)プレッシャーで押しつぶされています」との連絡も入ったという。

それでも彼らを「泳がせて」いた塙だが、ある時ミーナのツッコミ担当・喜助から「2回戦のネタを見てほしい」との電話を受けた際、そのタイミングですべてを話そうと決意。しかし約束当日に現れたのは喜助一人だったため、ネタばらしを回避したと語っている。

「ドッキリではなくつぶし」と吐き捨てたミーナ

結局ミーナはドッキリを仕掛けられたまま2回戦に臨むもあっけなく敗退した上に、「決勝進出」を約束されていたはずが追加合格もなく、2人は激しく動揺。本来は敗退した時点でドッキリの趣旨を打ち明ける予定だった塙だが、この時も「ネタばらしするタイミングがなくて(塙談)」、その後しばらくしてミーナを呼び真相を洗いざらい話したところ、ブチ切れられたという。

その一部始終を11月14日に塙が『ザ・ラジオショー』で語ったことを受け、ミーナも同22日配信の『ミーナのラジオ聴いてミーナ』で偽らざる心情を吐露。「ドッキリではなくつぶし」と吐き捨てた。

ミーナに平身低頭の塙

仕掛け人の塙は12月21日、自身のユーチューブチャンネルを更新。ゲストとして招いたミーナの2人に平身低頭の詫びを入れた。その中でドッキリ企画のお蔵入りを知った2人は、「お蔵かい…」と絶句。塙は「最低の人間です。そして(お蔵入りは)最悪の結果です」と頭を下げ続けた。さらに全面的に自身の非を詫び続ける塙に対し2人が、「2回戦敗退は単に力不足が原因」と大人の対応を見せていたのが印象的だ。

ネット上には塙にM-1グランプリ審査員の辞任を求めるポストも

当人同士は一応の「手打ち」となった今回の騒動だが、ネットユーザーからは批判の声が殺到。YouTubeのコメント欄やX(旧Twitter)上で大炎上となっている。



中には、「M-1グランプリの審査員を辞任しろ」との声も。


業界関係者はこの騒動をどう見ているのだろうか。元テレビマンの男性に聞いた。

「『洒落になれば何でもアリ』というのが芸人さんの世界だとは思うのですが、さすがに舞台がM-1、しかも八百長となると洒落にならないですよね。ミーナのお二人が実力で決勝進出して初めて今回の件が『洒落』になるのではないでしょうか」

お笑いの世界に身を置く人間が命をかけるショーレース「M-1グランプリ」を弄ぶとは、慢心以外の何ものでもない。桂ざこば師匠の言葉を借りれば、塙は「“信心”が足らんかった」ということか?

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