ロックオンされた台湾の「落ちこぼれ学生」たち
選挙前からあらゆる台湾人は中国から狙われていました。台湾の家庭にアンケートを装って、中台統一を促す電話がかかってくるという出来事は、以前、このメルマガでもご紹介したことがあります。学歴社会の台湾で落ちこぼれた学生も狙われています。台湾の「学測」と呼ばれる共通テストのようなもので結果を出せなかった学生に対し、「学測」を受けた学生は無条件に中国のいくつかの大学に入学を許可する、と宣伝しているのです。
その誘いに乗って入学したら最後、あの手この手で思想教育をされるのです。これもまたアンケートを装って、統一に賛成か否か、共産党に入党したいか否か、などの質問がされるとのことです。
● 中国共産党による“浸透工作” 台湾の新総統を待ち受ける試練
こうした学生たちが、大学側から選挙前に渡航費を出すから台湾に戻って投票して来いと言われたというのは、日本のメディアでも報じられていましたね。そして、中国の誘いに気軽に乗ってしまった学生たちは、こうした中国からの圧力に怯えています。アンケートに本音で答えてしまって呼び出しがないか、学業に影響するのではないかなど、怯えて暮らす毎日のようです。
● 中国共産党による“浸透工作” 台湾の新総統を待ち受ける試練
甘い話には裏があることを、よく覚えておくべきでしょう。そして、台湾は、立法院でのねじれ現象があるとはいえ、これからも中国からのいやがらせに対応しなければなりません。ここは、台湾人が一丸となって中国の「浸透工作」に利用されないよう気を付けるしかありません。
この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ
最新刊
『中華思想の正体と行方 中国の恐ろしい未来』
好評発売中！
image by: 賴清德 － Home | Facebook
※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2024年2月7日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます（1ヶ月分：税込660円）。
初月無料購読ですぐ読める！ 2月配信済みバックナンバー
※2024年2月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、2月分のメルマガがすべてすぐに届きます。
2024年2月配信分
- 「新たな質の生産力」生産性があるのは習近平の造語力だけ／頼清徳新総統で加速する中国の嫌がらせにどう対処するか(2/7)
こちらも必読！ 月単位で購入できるバックナンバー
※ 初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。
2024年1月配信分
- 地図すら検閲、中国には「共産党礼賛の自由」しかない／中国の閉塞感と台湾の未来(1/31)
- 世界は日中経済の逆転を知っている／国内経済の衰退が止まらない中国の実態(1/25)
- やっぱり親中派が後押しした頼清徳の勝利／頼清徳当選に焦る中国(1/17)
- またもや海外が驚嘆、日本人の忍耐強さと規律正しさ／今度の総統選挙は歴史の転換点となる(1/10)
- 大晦日を祝うことすら恐れる習近平／「日本の不幸を喜ぶ中国人」が中国共産党に危険視され始めた(1/3)
2023年12月配信分
- 世論調査捏造で三度墓穴を掘る中国／毛沢東礼賛で人民締め付けを加速させる習近平(12/27)
- 中国の恫喝でますます強まる日台の絆／台湾の文化を守り続ける誠品書店、新たな展開(12/20)
- 「日本人お断り」は容認、「中国人お断り」に怒る人たち／総統選挙を前に中国のスパイ工作が続々明らかに(12/13)
- 中国が民主活動化に強いる恐ろしい洗脳と恫喝／中国で爆発的に流行する呼吸器系疾患は日本でも流行するか(12/6)
2023年11月配信分
- 海外と大違い！ 中国スパイに対する日本の異常な危機感のなさ／史上初、日本資本の映画が金馬奨作品賞に(11/29)
- 止まらない中国離れ、断交も厭わないアルゼンチン新大統領／フェイクニュースで米台離間、台湾人の意気を挫くフェイクニュースが乱立(11/22)
- 「文字獄」の中国では全ての日本人がスパイ容疑で摘発の可能性がある／誇り高き日本精神はどこへ行った(11/15)
- 崩壊が止まらない一帯一路と求められる日本の覚悟／台湾総統選挙をめぐる中国の情報戦の実態把握は日本にも有益(11/8)
- 「李克強の死」への不信感が広がりつつある中国国内で何が起こるか／台湾半導体大手が進出、宮城は第二の熊本になるか(11/1)
ページ: 1 2
