京大教授が嘆く「松本人志を擁護する人々」の浅はかさ。「松ちゃんがんばれ!」が黒歴史にしかならぬ理由

 

「松ちゃんがんばれ!」が示す日本人の下劣化

先日松本人志が、A子さんB子さんが松本氏による性加害を訴える記事を掲載した文春に対する名誉毀損裁判の第一回目が行われました。そして、その機会にあわせて松本氏は、次のようなツイートを出したのです。

「人を笑わせることを志してきました。たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです。」

ツッコミどころ満載のツイートですし、(これまでの松本氏の言動を踏まえれば)何が言いたいのか趣旨は今ひとつ判然としない内容ですが、それはさておき、兎に角松本氏は自分は性加害などしていない、という事を主張しているかのような印象を与える内容になっています。

松本氏の発言の是非それ自身はさておくとしても、驚いたのはこれに対して、松本氏の「自分は無実だ」という主張が正しいという前提で「頑張れ、松ちゃん!!」っていう趣旨のコメントが何十万件も付けられている、という点。

「早く笑いを届けに来てくださいっ、待ってますっ」

「一刻も早い復帰を願っております!」

「松ちゃんがんばれ!!」

松本氏のXには、こうしたコメントで埋め尽くされているのです。

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