公約「7つのゼロ」は達成率もゼロ。“東京ルール”でウソ実績を捏造する小池百合子氏に都知事の資格はあるか?

 

年間150匹を殺処分も「ゼロ達成」と嘘の実績を捏造

そして、1期目を終えた2020年、小池都知事は2選を狙って再出馬しましたが、この時、4年前に掲げた「7つのゼロ」という公約の達成率をメディア各社が検証しました。以下がその結果です。

×「待機児童ゼロ」半減したが達成はしていない。
×「介護離職ゼロ」達成条件が不明。
×「残業ゼロ」都職員の残業時間は改善なし。
×「都道電柱ゼロ」一定の進捗はあったが達成にはほど遠い。
×「満員電車ゼロ」一定の進捗はあったが達成にはほど遠い。
×「多摩格差ゼロ」達成条件が不明。
〇「ペット殺処分ゼロ」2018年に達成と発表。

こうして見ると、最後の「ペット殺処分ゼロ」しか達成していません。しかし、これはイカサマだったのです。あたしは以前から批判し続けて来ましたが、小池知事は「ペット殺処分ゼロ」だけでも達成したことにしたいがために、全国で統一されている殺処分の規定を無視して、東京都独自のガイドラインを作り、実際には1年間に150匹を超える犬猫を殺処分していたのにも関わらず、書類上だけ数字をゼロにして「公約を達成した」とドヤ顔をしていたのです。

これには、ペット好きとしても知られる人気パティシエの鎧塚俊彦氏も5月30日、自身のインスタグラムで異議を唱えました。

小池知事が8年前に掲げられた公約「7つのゼロ」の内、実現したのは「ペットの殺処分ゼロ」のみと報道されていますがこの殺処分ゼロには異議を唱えます。
都では殺処分に「治癒の見込みがない病気や攻撃性がある動物の処分は含まない」となっておりそれら動物を含むとしている国の定義とは異なります。
国の定義に基づいてゼロを実現した福井県や尽力している神奈川県、埼玉県などとは違っています。

殺処分ゼロの難しさは重々存じており軽々しく謳うつもりはありませんが、先ずは殺処分の定義は国として統一すべきだと思います。
特に「攻撃性のある動物」の定義が曖昧です。
そこから議論をしないと数値は如何様にも細工が可能になってしまいます。
ペット然り、高齢者然り、弱者に優しい社会を目指す知事を選びたいと思っています。 

全国で統一されている定義では、人に懐かない攻撃性の強い個体でも、殺処分した場合には殺処分としてカウントしています。しかし小池都知事は、この規定を勝手に変更して「攻撃性の強い個体は殺処分してもカウントしない」という東京独自のルールを作り、実際には年間150匹も殺処分していたのに「ゼロ達成」と嘘の実績を捏造していたのです。

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