福岡のご当地スーパー「ダイキョーバリュー」に行列ができてしまう理由

 

その中心となっているのが、惣菜部部長の女性です。

4人の子どもを育てた経験を活かし、次々にユニークな新商品を生み出しています。

「最強ののり弁」をはじめとする、1000円超えのドカ弁シリーズ。

「カモネギ」「焼き鯖めんたいクリームチーズ」「豚角煮玉子」「厚切りベーコン」などの巨大具材が入った、ソフトボール大の「具バリバリおにぎり」。

醤油ダレに漬けた半熟玉子を、たくあん、とびっこ、ごま油、韓国海苔を混ぜ込んだご飯で包み、さらにその上に焼き海苔を巻いた「日本でいちばん危険なおにぎり」も大人気となっています。

また、「博多長浜あんかけチャーハン」「オムポーホットサンド」「あご出汁の美味しい鶏鍋」「うな玉丼」「どてコロ」「窯焼豚足」など、スーパーではあまり見掛けない商品がたくさん並んでいます。

その数、100種類以上。

さらに、マリトッツォの進化形で、おはぎに特製クリームを挟んだ「はぎトッツォ」は、爆発的に売れ、専門店まで誕生しました。

いま紹介した商品たちは、スーパー・コンビニの全国大会「お弁当・お惣菜大賞」で、2013年から12年連続受賞している、選ばれしものなのです。

2023年には、13品が受賞するという快挙も達成しています。

素晴らしいお店。楽しいお店。行きたくなるお店。

こんなお店が地元にあるなんて、何という羨ましさ。

そこで、私は思ってしまいます。

同じような田舎なのに、この違いは何なのか。

どうして、私の地元のスーパーは参考にしないのか。どうして、マネしないのか。

テレビを観ていないのか。情報集めをしていないのか。

ただの勉強不足? 手抜き?

お店が潰れても良いのでしょうか。

そのままマネしては、“パクリ”になってしまいますが、発想はマネしても良いのではないでしょうか。

こんなお店があるのは、生活者として、とても羨ましいことです。

こんなお店があれば、日々の暮らしが楽しくなります。

人びとが楽しくなれば、街に潤いが生まれます。活気が戻り、活性化にも繋がります。

生活の豊かさは、生きる糧にもなります。

スーパーが、そこに導いてくれるのです。

こんな素晴らしいことはありません。

集客で悩んでいるスーパーは、他店をマネすれば良いのです。

良いところをどんどん見習って、そのノウハウを自身のものにしましょう。

すると、オリジナルが生まれるようになり、地域に欠かせないお店になることができます。

image by: 1000 Words / Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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