ストレスが興奮に、興奮が快楽になる「台風エッチ」
一方で、「一般的な傾向」として、低気圧が「心理的なストレス」となることもまた確かです。
前述のごとく、気圧の変動は体調に影響を与え、バランスを崩します。
たとえ健康な人でも、これがストレスとなり、場合によっては心理的緊張が高まり、不安感が強くなることもあるのです。
また、これも人によるのですが、気圧の低下が脳内のドーパミンやセロトニンといった情報伝達物質の代謝を妨げ、それにより、気分が落ち込んで、軽い鬱(うつ)のような状態になる人もいます。
このように、多くの人が疲労感や倦怠感を感じ、身体が重く感じられたり、片頭痛に悩まされたりするのですから、低気圧はほとんどの人にとって「心理的なストレス」を引き起こす原因となるのです。
しかし、ここが人間の面白い所なのですが、場合によっては、適度のストレスが「恋愛感情」や「性的欲求」のファシリテーターになるということも忘れてはいけません。
同じようなことは、ジェットコースターに乗ったり、スキーで滑降したりする時にも起こります。
もちろん、こうしたスリルが苦手な人にとってはジェットコースターであれスキーであれ、その種のスピード体験はただのストレス以外の何ものでもありません。「金払ってまで怖い思いする奴の気が知れない」というわけです。
しかし、こうしたスピードが大好きな人にとっては、その手のストレスはむしろ「快楽」の一種であり、これによって引き起こされた神経系全般の「興奮(活性化兆候)」は、容易に性的興奮に転換されるのです。
またまた登場「吊り橋効果」というわけです。恐怖を引き起こすストレスは、いくつかの条件さえ揃えば、性的欲求を高めます。









