ミュージシャンの長渕剛(67)が、想定外の“ファン離れ”に苦しんでいるようです。これまで全席即完売だった全国ツアーライブが“空席有り”の緊急事態に。元共演女優が昨年11月に告発した性加害疑惑の影響が考えられますが、なにも長渕の薬物や暴力のウワサは今に始まったことではありません。やはり今回ばかりは、長年のファンもそっぽを向きたくなる事情があるようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。
チケットが売れない。長渕剛の全国ツアーライブに異変発生
6月25日の大阪城ホールを皮切りに行われている長渕剛 全国ツアーライブ『TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2024 “BLOOD”』の“空席有り”を『FRIDAY DIGITAL』が報じていました。
人気アーティストともなれば本来、プレイガイドに出るチケットなど秒殺で売り切れてしまいます。そのため、ファンはほぼほぼ優先的にライブチケットを手に入れることができるファンクラブに入会するわけですが、会員でさえチケットは抽選で、その“プラチナ・チケット”を手に入れるのは至難の業です。
ミスチル、ドリカム、サザン…他、滅多に来日しない海外アーティストのチケット等、“どうしても手に入れたいんだけど…”と、私もよく知人に頼まれたものです。
『FRIDAY~』によれば、これから行われる長渕のライブで愛知、広島、東京の18,000円のSS席は売れているものの、13,000円のS席や11,000円のA席が“空席有り”だというのです。
“カリスマ”長渕に一体何が起きたのでしょう…。
「ネットで誹謗中傷を受けている」女々しいボヤきにファン幻滅か
SNSを探ってみると、いちばんの要因と感じるのは、昨年11月に元共演女優から告発された“性加害”の件でした。
20年以上前になりますが、映画で共演した長渕から、自宅軟禁され性加害や暴力を受け続け、目の前で長渕が“白い粉”を炙って吸引していたことを暴露された騒動です。
“カリスマ”とか“漢”ともてはやされていたから許されていたのでしょうか、これまで長渕に関しては、薬物(1995年には大麻取締法違反で現行犯逮捕)や暴力に関するグレーな噂が立ち消えを繰り返してきました。
それを噂としない元共演女優は昨年11月から今年1月にかけて、「ミュージシャンNさんからの犯罪まがいに巻き込まれた」「Nさんに薬物持って来られて、監禁されてレイプされて暴力を振るわれて、最終的に『お前なんか芸能界に居られないようにボコボコにして海に沈めてやる。俺の周りにはそういうことできるやつがいる』と脅された」とSNSとライブ配信を駆使して告発したのです。
“麻取(マトリ)”に逮捕されたあとも長渕のカリスマ性は長く続き…逆に箔が付いた感さえあったほどでしたが、問題なのはこの告発に対する長渕の対応だったようです。長渕が、
「なぜ10数年、20数年前にそう思うんだったら言ってこないの? もしそうなら俺、捕まってるはずじゃん」
「テレビやラジオからNGをくらった」
「ネットで誹謗中傷を受けている」
とYouTubeで話したことが「言い訳じみてる」「ボヤキは聞きたくない」と批判の的になり、それまで擁護してきた人々も落胆、沈黙を続け、確実にファン離れが加速しているようなのです。 「熱さと潔さが好きだったのに」「MCでボヤキや愚痴は聞きたくないからライブには行かない」と…。
まだSS席は売れている、今が長渕剛の正念場
大物人気アーティストの公演チケットが売れていない…そんな話で思い出すのは、2年前の『十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行』です。
大名跡の襲名披露にも関わらずチケットがさばけない…と、関係者が頭を抱えていたのがまるで昨日のことのようです。
この時は興行直前に報道された十三代目の複数の女性との交際の噂や、亡くなった妻・麻央さんの姉が暴露した、妹への裏切り行為とも呼べる話が要因だとも言われていました。
大名跡を継ぐ人間が…と、御贔屓筋や歌舞伎関係者が一斉に眉をひそめたわけです。
SS席が完売という現実に、それだけで十分という気もしないでもありませんが、“漢 長渕”はこれからどう失地回復していくのでしょうね。
健康状態にも不安は残りますが、熱い長渕の行方が気になるところです…。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: 長渕剛 公式YouTubeチャンネル