あの日産ですら中国勢の9割に勝っているという事実。なぜ中国中型セダン市場で日系を含む外国勢が生き残っているのか

 

なぜ中型セダン市場「だけ」なのか

なぜこの市場では依然として外資が底堅いのか?

一つには、中国勢の躍進がSUVや、一回り大きい中大型以上でより活発だからだ。

また、BYDや、五菱(Wuling)など販売が多いのがミニや小型に集中していることもある。

中型セダン、というボディタイプ/サイズが、中国勢にとっては空洞化していることがある、という。

冷蔵庫、テレビ、ソファーの三点セットが車内に必須、という中国の最近の風潮は、このセグメントでは全く当てはまらない。

ベテランドライバーに選ばれる中型セダン

もう一つ、この中型セダンを好む層というのは、ベテランドライバーが多い、という。

そのため、中国で今全盛のスマートドライブ、ADASと言ったものにはあまり関心はなく、車は自分で運転するもの、という意識が強い。

また、自動車=ガソリン車、少なくとも内燃機関を積んでいなければ自動車ではない、という考えもあるのかもしれない。

そうなると、従来的な自動車の価値観、信頼性、操作性、安全性などが尊重され、電動化や、スマートドライブはもちろん、スマートコックピットにも興味関心が薄い可能性がある。

隠されているかもしれない「何らかのヒント」

とは言っても、販売台数でみると、BYDの「秦L」「アザラシ06」はそれぞれ3万台前後、「カムリ」はその半分程度となっている。

そもそも価格に大きな隔たりがあり、「秦L」のエントリーは10万元(約200万円)を切る。

「カムリ」エントリーは定価17万元~だが、実際の販売価格は15万元を切るなど価格戦に巻き込まれている。

ともあれ、この分野だけ善戦しても、大勢が変わらない以上どうしようもないが、この分野でまだ外資が強みを見せている、というところに、何らかのヒントは隠されているかもしれない。

出典: https://www.chinacase.xyz/archives/30681054.html

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