「吉本好きの子供」が情弱に育つ理由。オンラインカジノ違法賭博が「課金ゲーム」の顔で若者を貧困に引きずり込む悪質手口

 

「ゲーム」のはずが一家崩壊、オンカジで数千万円損失も

統計として見た場合、2024年の調査では、オンラインカジノの利用者のうち20代の68%が「オンラインカジノをゲームと同一視」しており、違法性認識の低さが問題だと言われています。

日本国内の推定ユーザー層は265万人。そのうち20~30代が75%を占め、うち60%がモバイルゲームからの流入であり、42%がゲーム内課金経験者だということです。

デジタル分析会社「シミラーウェブジャパン(東京)」の調査では、オンラインカジノへの日本からのアクセス数は2018年12月は月間で70万回だったものが、2019年から急増し、2021年9月には8300万回を上回ったとあります。

そして、「ぬじゅみ」という社会復帰施設(借金やギャンブル依存症になってしまった方に社会復帰のためのグループミーティングなどを実施)には、「大学生の娘がネットカジノにはまってしまい、700万円ぐらい使ってしまった」といった相談が寄せられており、中には「オンラインカジノによる借金が、全部合わせて7000~8000万円にのぼってしまった」家庭もあるとのことです。

キャッシュレス化が進むことでリアルな金額がイメージできず、誘惑にのめり込んでしまい「ここでやめておこう」の判断もできなくなっている、などの背景がありそうです。

私が常々お話ししてきた「キャッシュレス」で子供にお金の価値を教えない怖さ、さらに、早い段階で“誘惑に負ける練習”を子供にさせず、誘惑と上手に付き合う勉強を「させてこなかった」ことの弊害が、ここにきて、厳しい現実として現れてきたと言えそうです。

その懸念は、すでにYouTubeでもお話ししています。

オンラインカジノによる借金が2000万~3000万に膨れ上がるのは珍しくない、と言います。男女関係なく、スマホからオンラインカジノにハマってしまった、というケースは非常に多いそうです。

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