トヨタは好調、ホンダは苦戦。なぜ中国市場で日本の2社は差がついてしまったのか?

 

ホンダは近年半減

同年のトヨタの販売台数が37万台に達しているから、成長したものの引き離された感がある。

これ以降マイナス成長を続け、2022年は20万台弱、2023年は18万台弱となんとか踏みとどまってきたが、2024年はとうとう10万台を割れた。

両者の明暗要因

このトヨタとホンダの明暗の要因は複数ある。

まず、中国NEV時代、BEVへの傾倒に両者に温度差を感じる。

ホンダは中国においてBEVに傾倒し、トヨタはBEVに力を入れなかったわけではないが、HEVのラインナップを淡々と増やし拡張してきた。

カムリvsアコード

カムリは早々にHEVを導入、2025年グレードからはHEVのみになっている。一方のアコードは引き続きガソリンだけだ。

それにより、トヨタのHEVは急激なコスト削減が可能となり、それは車体価格に反映される。一方のホンダのHEVには価格競争力が伴わなくなった。

販売価格はカムリHEVでも実質的に15万元程度、アコードもガソリン車ながらほとんど変わらない価格、という状況だ。

中国苦戦の主因?

両者の中国販売はそろって厳しいのは間違いないが、その厳しさは両者では異質であり、ホンダは本当の意味で待ったなし。

NEVへの対応の失敗がよく言われるが、HEVの実質的な軽視も大きな要因になっている。

一方のトヨタはまだ小さめなマイナス成長にとどまっているのは、このHEVの成功が大きいようだ。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202504/2I70422011C108.shtml

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