そんな状況を解決する手段に、「心配事はノートに書く」方法があります。
頭のなかだけで心配していたことを、外に吐き出すだけでOK。
ノートに書き出してみると、失敗しても意外とたいしたことではないと気づき、原始時代からの深層心理に眠る「行動する恐怖」を払拭することができるのです。
例えば「独立したい」と思っていても、失敗したらどうしようと不安で動くことができない。不安要素が頭のなかで渦巻いている。そこで心配事をノートに書き出してみる。
そうすると
・子どもの教育費 → 頭の中では心配していたけど、大学卒業まであと1年。来年からお金に余裕が生まれる
・生活費 → 頭の中では心配していたけど、妻も働いている。事業に失敗してもパートで月10万円稼げれば何とかなる
・家のローン → 頭の中では心配していたけど、支払えなければ家を売って、田舎に帰れば実家もある。農地もあるから何とかなる
心配で押しつぶされそうになっていたことが、書き出すことで思っていたよりも大きな問題ではないことに気がつくことができるのです。
一方で家のローンがあと10年も残っている、子どもがこれから高校と大学と6年間もある、親の介護で忙しいなど、厳しい現実も見えてきます。
そうなってしまっても、「独立は息子が大学をあと1年で出ることになる5年後にしよう。それまでに、会計の知識を身につけよう。コミュニケーション能力を高めて人脈を広げよ
う。土日は独立に関連する副業をして欠点をなくしておこう」など、今すぐ独立できなかったとしても、その準備に前向きに取り組むこともできるのです。
インド出身の実業家、サチン・チョードリー氏は、著書「頭で考える前に「やってみた人が、うまくいく」(フォレスト出版)で、インドの大富豪たちが実践する成功法則の1つとして、次のスリーステップ法を紹介しています。
ステップ1:「何をやりたいのか」を具体的に書き出す
ステップ2:なぜ、それが今できていないかの理由を、できるだけ書き出す
ステップ3:どのようにすれば、それができるようになるか書き出す
例えば、会社を辞めて、税理士になりたい夢があるならーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2025年4月24日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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