迅速で適切な台湾の対応と口だけで行動が伴わない日本政府
注目すべきは、台湾当局の対応です。
劉さんはこうした発言で中国による武力侵攻を支持したと判断され、台湾での居留許可が取り消される事態となりました。また、他にも2人の陸配が同じ理由で退去を命じられました。
台湾当局は4月、一部の中国出身の配偶者など約1万2,000人に対して、中国籍の放棄を証明する書類の提出を求めました。書類が用意できなければ台湾籍が失われるとされ(後に書類要件など緩和)、彼女たちに動揺が広がりました。
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問題発言をした女性を台湾から追い出しただけでなく、台湾在住中国人の一部に中国籍の放棄をさせたというのですから、迅速で適切な対応を取っています。まあ、中国はこれに対して、「『人道を顧みない措置だ』と台湾当局の動きを批判」したそうですが。
しかし、居住先の国のルールを守れない人は即刻退去してもらわないと、社会秩序が乱れ、様々なトラブルが発生する可能性があります。とりわけ中国には国防動員法という、有事の際に海外にいる中国人が中国政府に協力することを義務付ける法律がありますし、世界各地にスパイや扇動者を送り込んでいることは、すでに国際的常識になっています。
このように、社会不安を煽る他国人を厳しく取り締まる、国内から排除するというのは、程度の差はあるかもしれませんが、どの国でもやっていることです。
今の日本はまさに、迷惑外国人による様々なトラブルが発生している状況になっています。日本に居住する外国人が増え、外国人ドライバーが増えたことで、日本の交通ルールを知らない、または不慣れな彼らによる交通事故が多発しています。
また、埼玉県川口市に住むクルド人問題はとても深刻です。ゴミ出しのルールを守らないなどの小さなことから、警察が出動する騒ぎになる大きなことまで、地元住民との様々なトラブルがあり、国会でたびたび議論されているほどです。
石破総理も以下のように言っています。
「昨今、海外からの就労者や観光客等の増加により犯罪や迷惑行為など、国民が不安を感じるような事案も発生している」とした上で、「ルールを守らない方々には厳格に対応するとともに、必要な対策を着実に推進してもらいたい」と述べました。
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しかし、彼らを追い出すことはしません。これでは、日本政府は本当に口ばかりで行動が伴わないと言われても仕方ありません。日本国内での問題なのですから、日本政府が決めていいはずです。
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