7月5日の「大災害」予言騒動は自民党が引き起こした!? 無力感に苛まれる国民が終末予言に“癒やされる”仕組みを心理学者が解説

 

日本を「不安な社会」にしてしまった与党・政府の責任は重大

社会的な不適応を抱え、どうして良いのか分からない、将来に希望を持てない人々にとって、世界の「リセット」は精神の浄化(カタルシス)につながるのです。

ですから、彼らは「予言」を信じ、まるでクリスマスか何かを待つかのように、「終末」の到来を待ち望むようにさえなるのです。

おわかりいただけたでしょうか?

「終末予言」は無数の傷つき病んだ心が生み出した蜃気楼のようなものなのです。ですから、7月5日に「リセット」はありません。いつまでも幻に逃避せず、眼を見開いて、現実に立ち向かいましょう。

多くの人々が、半信半疑ではあっても「7月5日に大災害がある」という予言を信じているということは、それだけ多くの人々が「不安」と「無力感」に苛(さいな)まれている証拠でもあります。

そんな社会は、とても「健康」とは言えません。

そんな社会にしてしまった主犯格の政府は、「ネットがデマを拡げるから、社会不安が酷くなる」などとメディアで宣伝して、SNSの検閲を強化しようとしています。そんな暇と労力があるのなら、少しでも社会不安を減らす努力をするべきです

若者が将来に希望を持てるような、昨日よりは今日の方が少しでも良くなったと実感できる改革はいくらでもできるはずです。

そのためにも、まずは、政治から始めましょう。とりあえず、参議院選挙には万難を排して行きましょう。具体的に何か意味のあることをするということは、不安と無力感を減らすための第一歩なのです――。

(メルマガ『富田隆のお気楽心理学』2025年6月28日配信号「7月5日の大災害?」より抜粋、再構成。同号の「タヌキの落とし前」「灰になるまで」は6月バックナンバーからご覧ください。また7月最新号では「無形遺産」「ガラガラポン」「もとの濁りの田沼恋しき」を掲載。こちらもご登録のうえお楽しみください。初月無料です)

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