なぜ、あの飲食店は「商業施設」で勝てるのか?“成功企業の出店戦略”をプロが徹底解説!

 

■商業施設のニーズ

商業施設には主に二つの顔(部隊)があります。

一つ目は開発部隊の顔。

・地元の店を集めたい

・ここにしかない魅力を作りたい

・「施設初出店」の実績を増やしたい

・「初進出」の話題を作りたい

などなど、基本的には飲食企業寄りの姿勢。こちらの部隊の方と話していると「いけるいける!」と気持ちよくなります。

でもここに大きな落とし穴があります。

それは二つ目の顔。不動産の顔です。

ここはそもそも部隊が別であり、彼らの評価軸は上記ではありません。

・効率よく売り場を埋めることができる

・売上が取れて変動部分でも儲けられる

・売上の再現性を得られる

この辺りです。その為、良くも悪くも金太郎飴的な全く面白味のない施設が多い訳です。

ただ面白味がなかったとしても、それで売れて不動産として良い収益を上げられると勝ちな訳です。

上述の魅力的な店を入れても、

・こだわり強くて回転が悪い

・教育が追いつかず質下がり売上悪い

など見込んだ売上を得られなければ全く持って価値にならない訳ですね。

この二つの顔がある事を意識し、各々に価値を出せるかが肝になる訳です。

■重視したサイズ感

最近は飲食も小箱が中心。しかし施設側としては小箱は効率が悪い。

大箱をどんと貸してどどんと売ってくれる。これが出来ると理想な訳ですね。

ここは私のご支援先ではないですが、50-60坪の韓国料理業態が多く入っているのもここが一番のポイントだと施設側の方も仰られていました。

こちらのご支援先では「40-50坪」が施設出店時の基準フォーマット。

路面モデルよりも若干大きいのですが、ここは施設側の需要にこちら側が合わせるようにしました。

■業態モデル

施設側も「被りなく」「売れる業態」を入れるのでそのチェックシートに当てはまる業態です。

気を衒ったものはせずに、ちゃんと「専門業態のFC」がある業態を選択して展開しています。

ただそれが全国チェーンと比較されるとーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2025年7月14日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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