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なぜ、あの飲食店は「商業施設」で勝てるのか?“成功企業の出店戦略”をプロが徹底解説!

「多店舗経営を成功させるには、どんな立地を狙うべきか?」この問いに明確な正解はありません。しかし、有力な選択肢のひとつとして、商業施設への出店があります。今回、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんの発行するメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、商業施設への展開で成功した事例を紹介しながら、その戦略を解説しています。

商業施設展開が上手い企業の狙い方

多店舗展開する上で

・昼に強い

・食事中心

この業態を持っている場合には商業施設展開も選択肢に入ってきます。

出店立地として、

・商業施設

・ビルイン

・オフィス街

・繁華街

・ベッドタウン

・ロードサイド

などに分けていった場合、どの立地との相性良いか?を把握するのはとても大切な分析の一つ。

ただ「店前交通量」の視点からも商業施設は段違いであるからこそ、衝動来店を得られると大きな売上に。

今日事例として見ていくご支援先の概要はこんな感じです。

■概要

年商

20億円-25億円

出店スタイル

元々は繁華街の路面で展開。一定数を超えてから基本商業施設

平均月商

商業施設の店は月2,000万円。

年商2.5億円くらいの店売上です。

■ゼロイチのフェーズ

ここが一番大変ですよね。

商業施設は、

・その施設の開発部隊の人

・その会社の委託先の人

主にこの2つに分かれてきます。

前者に関しては基本的に運ですよね。たまたま来てくれて声がけしてくれたり、SNSの話題を知ってからだったり。

ゼロイチのフェーズでは中々に再現性の視点では乏しいところ。

ただ後者は別。ここは仲介手数料で儲けるビジネス。

自分が発見したお店が商業施設に入れると売上をしっかり確保できるので常に情報自体は探されています。

声掛けのフェーズ自体は上述の施設側開発部隊の人と探し方は同じですがこちらからアプローチをかけられる。

その視点で見ると良いですよね。

こちらの会社さんも様々な委託先会社を普通にググり、アプローチしてゼロイチを達成しました。

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■商業施設のニーズ

商業施設には主に二つの顔(部隊)があります。

一つ目は開発部隊の顔。

・地元の店を集めたい

・ここにしかない魅力を作りたい

・「施設初出店」の実績を増やしたい

・「初進出」の話題を作りたい

などなど、基本的には飲食企業寄りの姿勢。こちらの部隊の方と話していると「いけるいける!」と気持ちよくなります。

でもここに大きな落とし穴があります。

それは二つ目の顔。不動産の顔です。

ここはそもそも部隊が別であり、彼らの評価軸は上記ではありません。

・効率よく売り場を埋めることができる

・売上が取れて変動部分でも儲けられる

・売上の再現性を得られる

この辺りです。その為、良くも悪くも金太郎飴的な全く面白味のない施設が多い訳です。

ただ面白味がなかったとしても、それで売れて不動産として良い収益を上げられると勝ちな訳です。

上述の魅力的な店を入れても、

・こだわり強くて回転が悪い

・教育が追いつかず質下がり売上悪い

など見込んだ売上を得られなければ全く持って価値にならない訳ですね。

この二つの顔がある事を意識し、各々に価値を出せるかが肝になる訳です。

■重視したサイズ感

最近は飲食も小箱が中心。しかし施設側としては小箱は効率が悪い。

大箱をどんと貸してどどんと売ってくれる。これが出来ると理想な訳ですね。

ここは私のご支援先ではないですが、50-60坪の韓国料理業態が多く入っているのもここが一番のポイントだと施設側の方も仰られていました。

こちらのご支援先では「40-50坪」が施設出店時の基準フォーマット。

路面モデルよりも若干大きいのですが、ここは施設側の需要にこちら側が合わせるようにしました。

■業態モデル

施設側も「被りなく」「売れる業態」を入れるのでそのチェックシートに当てはまる業態です。

気を衒ったものはせずに、ちゃんと「専門業態のFC」がある業態を選択して展開しています。

ただそれが全国チェーンと比較されるとーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2025年7月14日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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image by: Shutterstock.com

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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