今般の参院選の目標として、「非改選と合わせた与党の過半数の維持」を掲げる石破首相。しかしその勝敗ラインの達成は「厳しい」どころか、「歴史的大惨敗」を喫する可能性すら浮上しているのが現状のようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、石破首相や森山幹事長らの「自らの得票を減らすため」としか思えないような数々のオウンゴール的トンデモ発言を紹介。その上で、かような有り様では「自民党支持者ですら他の野党に投票先を変えてしまうのも当然」としています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:オウンゴール連発の自民党
「大事な時期」に繰り返されるトンデモ発言。オウンゴール連発の自民党
7月20日(日)投開票の参議院選挙について、JNNは14日、12、13両日に実施したインターネット世論調査に独自取材を加味して中盤の情勢を分析し、「自民党と公明党はいずれも議席を減らし、非改選を合わせて過半数となる50議席を割り込む可能性がある」との結果を報じました。他の媒体の世論調査も、すべて「自公の過半数は厳しい状況」と報じており、この1週間で自民党の支持は大幅に減少した模様です。
1週間前、JNNを始め多くの媒体が「自公で過半数を死守」という調査結果を報じる中で、あたしはこのコーナーの「自民党が裁かれる日」というエントリーの中で「自民党だけでなく公明党も議席を減らす」と指摘し、その結果として「このまま行くと『非改選と合わせて与党で過半数』という激甘な勝敗ラインすら危うくなって来た」と分析しました。
そして、その根拠として、2021年の岸田政権下で行なわれた衆議院選挙での自民党の比例の得票数が「1,991万4,883票」だったのに対して、昨年2024年の石破政権下で行なわれた衆議院選挙では「1,458万2,690票」と500万票以上も激減し、その結果として自民党は56議席も減らし、公明党と合わせても過半数に届かないという歴史的惨敗となった事実を挙げました。
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そもそもが岸田政権下で発覚した自民党の安倍派を中心とした組織ぐるみの裏金問題が大きな逆風となった総選挙だったのに、石破首相は裏金議員の大半を公認した上、非公認とした候補者にも2,000万円もの選挙資金を振り込んでいた事実が発覚し、有権者の怒りが爆発した結果でした。
しかし、これほどの大惨敗を経験したのにも関わらず、昆虫並みの学習能力も持ち合わせていないのか、石破首相は今回の参議院選挙でも改選組のうち15人もいる裏金議員を全員、シレッと公認したのです。これでは自民党支持者ですら自民党を見限ってしまいます。
その上、杉田水脈氏や西田昌司氏などの差別発言を繰り返す問題児まで平然と公認したのですから、昨年の衆議院選挙の二の舞となることは最初から分かっていました。しかし、日本の有権者の中には「のどもと過ぎれば」という記憶力が希薄な人たちも一定の割合で存在しますので、自民党の比例の得票数は、いくぶん持ち直す可能性も考えられたのです。
それなのに、嗚呼それなのに、それなのに…というわけで、石破首相を始めとした自民党の皆さんは、この1週間「これでもか!」「これでもか!」と、自らの得票を減らすためのトンデモ発言を繰り返し、オウンゴールを決め続けて来たのです。
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