石破首相がオウンゴール連発。裏金議員を“全員公認”で支持者からも見限られた自民党が参院選で目撃する「歴史的大惨敗」という地獄絵図

 

結局は口だけ。石破首相「集票目当て」のリップサービス

画面に被災地の映像と「石川 能登」のテロップが流れると、石破首相は次のように力強く言ったのです!

石破首相 「絶望の淵にいる人たちに、最も温かい手を差し伸べるのが政府の仕事ではないのか!」

奇しくも、自民党の鶴保庸介氏が応援演説で「運がいいことに能登で地震があった」と発言して、大炎上している最中でした!この暴言問題については、輪島市議会や珠洲市議会など奥能登の4市町議会議長が連名で、自民党の鶴保庸介氏と森山裕幹事長に抗議文を送り、鶴保庸介氏の要職辞職などの対応を求めました。

これを受けて、自民党は鶴保庸介氏を参院予算委員長から外しましたが、時すでに遅し。当初の「電話で注意」という大甘な対応でお茶を濁そうとした森山幹事長にも批判の矛先が向く結果となったのです。

ちなみに、この暴言について、鶴保庸介氏自身は「言葉足らずだった」などと言い訳をしましたが、言葉足らずどころか、この人は震災直後の輪島市役所について「まともに動いていなかった」などと批判まで述べていたのです。あたしは議員辞職が相当だと思いました。

つーか、「絶望の淵にいる人たちに、最も温かい手を差し伸べるのが政府の仕事ではないのか!」と言った石破首相は、どうして鶴保庸介氏に何の処分もしなかったのでしょうか?これほど被災地のことを思っているのなら、真っ先に厳しい処分をするのが筋じゃないでしょうか?結局は口だけ、集票目当てのリップサービスだったのです。

そして、こんな最低の人物を擁護しまくった森山幹事長も森山幹事長で、大阪万博の中国のナショナルデー行事に合わせて来日した何立峰(か りつほう)副首相と7月11日に会談した際、何と「新たなパンダの貸与」をお願いしたのです。

日本の周囲を監視飛行している航空自衛隊のYS-11EB情報収集機は、7月9日と10日、2日続けて、東シナ海上の公海上空において中国軍のJH-7戦闘爆撃機にわずか30メートルの距離まで異常接近されるという事案が発生していました。その直後なのですから、まずはこの事案について厳しく抗議し、再発防止を申し入れるのが普通です。それなのに森山幹事長は、一歩間違えたら大事故につながるこの事案には1ミリも触れず、パンダの話だけして笑顔で握手したのです。

さらには、この前日の10日、岩屋毅外相は訪問先のマレーシアで中国の王毅(おう き)外相と会談した際、一応は中国軍機による自衛隊機への異常接近について「深刻な懸念」を伝えたのですが、その直後に満面の笑みでツーショット写真に納まったのです。日本の代表がこのザマでは、中国軍によるチョッカイは永遠に続くでしょうし、自民党を支持する保守層も離れて行くでしょう。

しかし、中国には何も言えない腰抜けの森山幹事長も、国内に向けては常に強気です。13日のNHK『日曜討論』では、自民党の裏金問題に端を発した「企業・団体献金の禁止」について意見を聞かれると、平然と「企業献金を悪だと決めつけるような考え方は取っていない」と抜かしたのです。

立憲民主党の小川淳也幹事長が「企業献金は利権の温床だ」と指摘して「見直すべき」と述べ、自民党と連立を組む公明党の西田実仁幹事長までもが「企業献金が政治を歪めているとの疑念を持たれないようにするためにも、一定の規制強化をすべきだ」と述べているのに、裏金問題の発生源の幹事長が企業献金を肯定するなんて、サスガは反省ゼロの自民党です。

今が選挙中だということを考えれば、裏金問題に腹を立てている多くの有権者の気持ちを考えれば、この場面で企業献金を肯定するような発言がどれほど自民党に取ってマイナスに働くか分かりそうなものですが、この人にはそうした「普通の感覚」が丸ごと欠落しているようです。

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