昨日と同じはずなのに、急に「あるもの」が目に入るようになった。こんな経験がある方、結構いるのかもしれません。「6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」として知られる石川和男さんは、自身のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の中で、現実は変わっていないけれど、意識が変わった瞬間、世界が違うものに見える現象を紹介しています。
あなたが今見ている世界、本当は違う世界かもしれません
ある日、私は「税理士になる」と決意しました。
その瞬間から、不思議なことが起こり始めたのです。
毎日歩いて通勤していた道。そこには、ずっと前からあったはずの税理士事務所が急に目に入りました。看板は色あせていて、どうやら老舗らしいのに、これまで一度も気づいたことがありませんでした。
驚きはそれだけではありません。よく行くレンタルビデオ店の2階や、友人のマンションの6階にも税理士事務所があったのです。何度も通い、何度も目にしていたはずなのに、まったく認識していなかったのです。
これは特別なことではありません。
人は、見えていても「意識していないもの」は存在しないかのように扱います。逆に一度意識すると、途端にそればかり目につくようになるのです。
たとえば、「レクサスが欲しい」と思った瞬間から街中でレクサスをやたらと見かけるようになる。
妊娠した、または家族が妊娠した途端、妊婦やベビーカーを押す夫婦ばかり目に入るようになる。
現実にそれらが増えたわけではありません。自分の見える世界が変わったのです。
この現象を「カラーバス効果」といいます。
直訳すると「色を浴びる」。
特定のことを意識すると、それに関連する情報が自然と集まってくる現象です。
色に限らず、言葉、モノ、出来事などあらゆる事象で起こります。
試しにやってみましょう。
「今から10秒間、周りにある赤いモノをできるだけ多く探してください」……見つかりましたか?
では、「では目を閉じて考えてみてください。青いモノは何がありましたか?」
どうでしょう?
ほとんど答えられないはずです。脳が赤にフォーカスした瞬間から、青は意識から消えてしまうのです。
私は「税理士になる」と決めてから、この効果が一気に働き始めました。
税理士事務所が目に入り、書店で簿記の参考書を見つけ、耳に入る会話の中からも「税理士」という単語を拾うようになったのです。
行動も自然に変わっていきます。
まずは日商簿記3級の試験を6月に受け、11月には2級を受験する計画を立てました。合格者の話から、この2つは独学でも可能と知ります。次にーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2025年8月14日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・石川和男さんのメルマガ
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