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「よき出会い」の大前提は、“偶然”ではなく「自分自身の在り方」が引き寄せる当然の理由

成果を上げる組織の根底には「よき出会い」があります。しかし、本当の意味での出会いとは、偶然に訪れるものではなく、自身の在り方が引き寄せるものだと、自己改革小説の第一人者である喜多川泰さんは語ります。喜多川さんは、自身のメルマガ『喜多川泰のメルマガ「Leader’s Village」』の中で、「よき出会いを作るために自分自身ができること」について紹介しています。

すべては人と出会うところから始まる

よき出会いに恵まれる人になる方法は難しくない。

「自分と出会う人が「よき出会いに恵まれた」と思ってくれる人になりたい。」とあなたが望み、そうなるべく自分を磨いていけばいい。それだけのことだ。

具体的に言えば

・誰かの良い記憶でありたいと願う。

・誰かの夢を本気で叶えてあげたいと思う。

・そのために自分にできることを磨く。

あなたが心からそう思って生きていれば、あなたと出会う人は「よき出会いに恵まれた」と思うはずだ。だって、誰かの良い記憶でありたいと願っているなら、いつも笑顔で機嫌良く過ごすだろうし、例えば美容師という仕事をしている人なら、「可愛くイメチェンしたい」というのが今目の前にいる人の夢の一つなら、その人の顔の形や頭の形、髪質、最近のトレンドなどを考えて、自分の腕でそれを叶えてあげられるだけの技能があればいいわけだ。

もちろん他のどんな仕事だって同じ。

例えば「安心して生活したい」という夢を叶えるために、自衛官や警察官といった仕事もある。そのために自分ができることを日々磨いておくというのは仕事の本質であると言える。

よき出会いに恵まれる人生を送りたければ、自分自身が誰かにとって「出会えてよかった」と思ってもらえる人になることが必要だというのは、大事な学びだと言える。

よき出会いに恵まれる方法を知るのは簡単なことだけど、実際にそう生きるというのはそれほど簡単ではない。なぜって、人は放っておくと無意識のうちにその逆のことを心に抱いてしまいがちだからだ。

・自分が幸せになりたい。

・自分の夢を本気で叶えたい。

・そのために自分にしかないスキルを磨く。

多くの人は、そう思いながら頑張って仕事をしている。

やっていることが同じでも心の中の意識が違えばどうなるかを想像してもらいたい。

自分を中心に物事を考える人は、相手の良い記憶になるためにと、いつも笑顔で機嫌良く過ごすことなど考えもしないだろう。

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現に世の中には「不機嫌がデフォルト」という人が大勢いる。

歩いているとき、並んでいるとき、買い物のレジで、注文をするとき、あらゆる場面で、

「ニコリとでも笑ったら負けなんか?」

と突っ込みたくなるほど無愛想な人たちで溢れている。

その割合は僕の個人的な感覚では少なく見積もっても五割を超えているように思う。

でも、その人たちが「幸せになりたい」を放棄しているかというとそうでもない。つまり彼らのほとんどは「幸せになりたい」けど「不機嫌」なのだ。別の言い方をすれば「誰かの良い記憶になりたい」なんて視点は持っていない。

自分の夢を本気で叶えたいと思っている人は、他人の夢の実現に対して鈍感になる。

「それをしてあげたい気持ちはあるけど、先に自分の夢が叶ってからね」と自分の夢の実現を優先する。

結果としてせっかく出会っても「よき出会いに恵まれた」と思ってもらえない。ということは、自分でもそうは思えない。

繰り返すが、感情のみならずすべてのことは出会いから始まるのだ。

これでは何も始まらない。

Give & Take

という言葉の通り、まずは「与える」ことから始めなければ「受け取る」ものなどない。

にも関わらず、多くの人は「受け取ったら与えてあげてもいいよ」という気持ちで生きている。

そうでないなら、どういう反応が返ってくるかなど気にせず、いつも、誰に対してでもにこやかに挨拶をするはずだろう。

「共に過ごす時間からすべてが生まれる」

ということがわかっていただけただろう。

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そうだとしたら、あなたは誰とどのように時間を共に過ごすだろうか。

あなたが誰かの良い記憶でありたいと願い、誰かの夢を本気で叶えてあげたいと思い、そのために自分にできることを磨く、そういう人でありたいと思いながら誰かと出会い続けていれば、あなたの周りには同じような思いの人が集まってくる。

そうやって集まった人たちと一緒に何かを生み出そうとすれば、一人の力では何年かかってもできない大きなことや、社会全体を動かすような変化が、ほんの数年で成し遂げる可能性がある。

実は同じ思いを持った集団というのは、恐るべき力を持っているのだ。

そして、本来「会社」とはそのために生まれた場である。

企業も大きくなると、「自分の生活のために」「給料がいいから」「福利厚生がしっかりしている」といった理由でその一員になろうとする人が集まってくるが、規模の大小に関わらず、会社を作った側としては同じ思い持って、社会に対して貢献しようとする仲間を集めて、本気でそれを実現したい、それをやってくれる仲間と一緒に仕事をしたいはずである。

自分がいる組織でそれができるかどうかは、まずは組織のリーダーであるあなたが、

・誰かの良い記憶でありたいと願う。

・誰かの夢を本気で叶えてあげたいと思う。

・そのために自分にできることを磨く。

という価値観の生き方を貫いていくことにかかっている。

というわけで今週の一言

「自分のできることで、出会った人の夢を本気で応援してみるところから始めてみれば?」

そうやって誰かの夢を叶える手助けを続けていると、いつの間にか、人生そのものがよき出会いに溢れ、そして知らないうちにあなたの夢もたくさん叶っていると思いますよ。僕の経験上。

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image by: Shutterstock.com

喜多川泰この著者の記事一覧

1970年生まれ。2005年「賢者の書」で作家デビュー。「君と会えたから」「手紙屋」「また必ず会おうと誰もが言った」「運転者」など数々の作品が時代を超えて愛されるロングセラーとなり、国内累計95万部を超える。その影響力は国内だけにとどまらず、韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、ロシアなど世界各国で翻訳出版されている。人の心や世の中を独自の視点で観察し、「喜多川ワールド」と呼ばれる独特の言葉で表現するその文章は、読む人の心を暖かくし、価値観や人生を大きく変えると小学生から80代まで幅広い層に支持されている。

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