なぜ今、再び「女性活躍」なのか?東京都の条例が示す未来へのヒント

 

東京都は、「アンコンシャスバイアスによって、女性の進学や職業選択等に影響を及ぼしている可能性」をあげていますし、その是正に向けた取り組みは必要
でしょう。

しかし、「働き方のスタンダード」を変えれば、色々な景色が見えてくるのではないでしょうか。

実際ドイツでは、徹底的な働く時間の管理で、「仕事も家事もやって一人前」という価値観が社会に根付きました。その結果として、存在するのがメルケルさんです。

メルケルさんは物理学者であり、ヨーロッパの母であり、ドイツの別姓を認める法律のおかげで、量子化学者の夫のザウアー性ではなく、政治家としてメルケルさんでいられました。

世界の国々が夫婦別姓を認めるのも、「男女平等に反する」と国が、裁判所が判断を下したからのほかなりません。

ちなみに2023年のノーベル賞の受賞者には女性の研究者が目立ちました。

生理学・医学賞では、新型コロナウイルスのワクチンで実用化されたメッセンジャーRNA(mRNA)技術の開発で大きな貢献をした、米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ博士。物理学賞では「アト秒」と呼ばれる極めて短い時間だけ光を発する実験的な手法を開発し、物質を構成する粒子の1つ、電子の動きを観察する新たな研究を可能にしたスウェーデン・ルンド大学のアンヌ・ルイエ博士。平和賞では、イランの人権活動家、ナルゲス・モハンマディ氏。そして、経済学賞のクラウディア・ゴールディン博士です。

彼女たちの背中が若い女性たちの「光」になるような社会に、私も生きてみたかった。

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