厳冬・食糧難の北朝鮮、党大会を前に進む「核ミサイル開発」と「体制引き締め」

 

専門家は、KN23について「改良型の開発と実戦テストを経ている」と分析する。大量生産の様子を公開することで、前回党大会以降の成果を誇示する狙いがあるという。

一方、240ミリ多連装ロケット砲は韓国首都圏を射程に収めるとされる。前線配備の老朽放射砲の更新を目的に開発が進められており、戦争遂行能力の面で米韓両国にとって脅威となる装備だ。

さらに朝鮮中央通信は2025年12月25日、金正恩総書記が8,700トン級の原子力潜水艦建造事業を現地指導したと報じた。原潜建造は2021年党大会の「国防力発展5カ年計画」に盛り込まれている。金正恩総書記は、米国が韓国の原潜建造を承認したことに反発し、「海軍力の核武装化の加速」を指示した。

建造中の攻撃型駆逐艦と原潜が、艦隊戦力を飛躍的に高めるとも強調した。「水中秘密兵器」の研究状況も確認し、海軍戦力の再編と新部隊創設の構想にも言及した。韓国の原潜計画については、「国家の安全と海洋主権を深刻に侵害する」と非難している。

北朝鮮は今年に入り2026年1月4日午前7時50分頃、平壌付近から日本海へ弾道ミサイル数発を発射した。韓国の聯合ニュースは、KN23系列を基に極超音速滑空体を搭載した「火星11マ」の可能性があると分析している。

その一方で、内部統制の強化も目立つ。2026年1月20日付の朝鮮中央通信によれば、金正恩総書記は咸鏡南道咸興の機械工場改修記念式典に出席し、「改修に問題があった」として担当の揚勝虎副首相をその場で解任した。詳細は明らかにされていないが、党大会を前にした綱紀粛正の一環との見方が出ている。党第9回大会を控え、体制内部の引き締めが進んでいることは間違いない。

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