仕事の進捗を確認した際、部下からどんな言葉が返ってきますか? 無料メルマガ「サラリーマンで年収1000万円を目指せ。」を執筆する佐藤しょ~おんさんいわく、曖昧な言葉を使う部下は「無能な人が多い」とのこと。一体なぜなのでしょうか。佐藤さんが、ご自身が経験した若者とのエピソードをもとに解説しています。
曖昧な言葉に欺されるな
いきなり思春期の男の子を預かって早3年になるわけですが、彼と付き合うようになってグダな人間がどういう言葉を使うのかが良く分かって来ました。それが今日のタイトルでして、とにかく表現が曖昧なんですよ。
我が家では毎月1冊課題図書を読ませて、その要約文を400字詰めの原稿用紙で4枚以上書かせるということを、お小遣いゲットテストの受験資格にしています。
つまりこれを期限までに提出しなければ、その月のテストはやらないということです。テストをやったからと言って無条件でもらえるわけではなくて、これ1問いくらという完全成果報酬制、おまけに90点以上だと単価がアップするという、外資系に良くあるインセンティブになっています。
これはお子さんを持つ家庭ではやった方が良いですよ。若い身空で、おカネが労せずして無条件でもらえるという価値観を身に付けさせるのは、余程お子さんが優秀でない限り、彼らをスポイルさせるだけだと思います。
閑話休題。
で、毎月15日くらいに、私の方から「課題図書の進捗はどうよ?」と訊くのですが、この答えが常に、
- まぁまぁ進んでいます
- それなりにやってます
- だいたいは読み終わりました
- ボチボチ頑張ってます
みたいな表現なんですよ。3年間彼と付き合った結果学んだのは、この手の表現をする時には、ゼロではないが1割も終わっていない時なんですね。
おバカって自分がやったことは過大評価するんです。(やってもらったことは過小評価するんですけどね)だから、5%とか10%しかやっていなくても、まぁまぁ、それなりに、だいたい、大方は、ボチボチやっていることになっちゃうんです。
逆にごくたまにですが、本当にやっている時には、
- 120ページ目まで読み終わりました
みたいな感じで具体的に報告するんですよ。つまり曖昧な表現を使う時というのは、その具体的な表現をしたらあまりにもショボい報告しか出来ない、つまりほとんどやっていない時なのです。
最近では私も慣れて来たので、この表現をした途端に、
- ってことはまだ全然手を付けてないんだな
ってツッコむようになりました。そうしたら、「イヤイヤ、全然ってわけじゃないんですよ」みたいに返してくるので、そこで、「じゃ何%まで終わらせたんだよ?」と訊いて具体的な数字で進捗を把握するのです。