水素水の「体にいい」は科学的に全く根拠がないインチキだった

2016.02.04
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健康のため、サプリメントをはじめとした何らかの健康食品を常用している方も多いかと思います。中でも「水素水」は、今や誰もが知る健康飲料のひとつですよね。しかし、無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、水素が身体に良いことを謳った水やタブレットは何の根拠もない眉唾商品だと斬り捨てています。

暮らしと科学:水素水

えー。これらの商品のアホらしさを改めて言うまでも無いのですが、それでもだまされる人が絶えないので説明いたします。

水素が体に良いという話は、もともと体内で発生する活性酸素に対抗できる活性水素水素ラジカルが良いという話からきたもののようです。

ただまぁ活性水素が解けた水が体に良いという話も、別に確固たる根拠エビデンスがあるわけでもないのですが、一応、著名な医学系の人たちの中にも擁護する人がいるので、まったくもって効果が無いともなんともいえないですが、まぁ有意な効果はまったくないというのはハッキリしてるので、暴飲暴食や過度なストレスを避け、十分な運動をしてなおかつ、健康になるために少しでも足しておきたいとプラセボを期待するくらいなら飲んでもいいのかもしれませんw

で、水素ラジカルならまだしも、水素自体が溶けている水が体に良いという話は一切根拠も実験結果(怪しいメーカーの怪しい自社実験はあるものの)も無く、話にならないオカルト商品です。オカルトさはマイナスイオンより罪深い感じでしょう。そもそも水素は殆ど水には溶けない気体なので、それをわざわざ缶入りボトルに入れて売る理由が意味不明です。

当然売り文句は活性水素水のものを適当にアレンジして使ってますが、どの分量を飲めばどういった効果があるのかは、活性水素水よりさらに不明。

悪質な業者の商品になってくると、水素を発生させるというタブレット(水素化カルシウム)が錠剤の中に入ってるとか冗談のような危険な商品もあるようです。水素化カルシウムといった薬品は、有機化学の合成などにつかわれる禁水性の試薬で、水と反応して水素を放出するのですが、ものすごい熱を生じるので、飲むとかアホ以外の何物でもないと言えます。カルシウムが足りないからといって、お煎餅に付属の乾燥剤の袋をあけてガブのみしてるようなものです。

人間の体はそもそも水素自体が入ってきても、どうにも使う生理的な仕組みを持っていませんし、ppmオーダーの水素が水に入ったものが体内に入ったところで何かメリットがあるとはとても考えられないわけです。

そんなに活性酸素を追い出したいなら、ビタミンCなどの活性酸素を減らす補酵素はいっぱいあるわけで、そういうものを摂ってる方がまだまだマシです。

image by: Shutterstock

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 『アリエナイ科学メルマ
著者/くられ
シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。
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