フレンチは糖質制限の絶好の料理?江部康二×桐山秀樹『糖質制限』対談(2)

2015.07.21
by よっすぃ~♪(まぐまぐ編集部)
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糖質制限の提唱者である医師の江部康二先生と、先日『おやじダイエット部新入部員 脱・メタボ14日間の旅! 』を上梓したばかりのノンフィクション作家・桐山秀樹さんによるスペシャル対談。おふたりの“糖質制限との出会い”を伺った前回に続き、今回は“糖質制限中の食生活”について、語っていただきました。ストレスフリーで糖質制限を続けるための、達人ならではのコツとはどういったものなんでしょうか?

糖質制限的にはいい時代になった

―――糖質制限は、ご飯や麺類といった炭水化物を抑えないといけないということで、すごく我慢をしないといけない、といったイメージもあるのですが…。

桐山:いやいや。糖質制限って、意外に食べられますよね。これ、みなさん誤解されている方が多いみたいですけど。食べて良いものが多いのに、食べるのを我慢してしまって……。それで続かないっていう方も、中にはいらっしゃいますよね。

江部:あぁ、多いな。

桐山:続けようとして頑張ると、途端にしんどくなる。だから時々負けるというか、“上手に負ける”というのが大事ですよね。わたしも、たまに“あえて負けてる”時がある。先生がよくおっしゃるところの“まぁ、ええやろ”的な精神で。

江部:わたしの場合なんか、糖質制限しているけど、たまにふぐのフルコースを食べに行ったりするわけや。

桐山:おお、豪勢ですね(笑)。

江部:関西だったら、てっぴ、てっさ、そして焼きフグ、唐揚げ……焼きフグはタレにちょっと砂糖が入ってるかな? あと唐揚には、小麦が入ってるなと。その時点で5gぐらいの糖質を摂ってると。それで、てっちりになったら、フグの身とか豆腐には糖質はないけど、白菜にちょっと入ってる。それでだいたい10gぐらいの糖質を摂ってることになるかな。

桐山:だいたい、それぐらいですね。

江部:で、それぐらいの量の糖質だったら、最後の雑炊も、ご飯に比べたら薄まっているわけやから茶わん1/3杯分ぐらい、かまへんわけよ。これでも合計20gまでの糖質ですむ。ふぐのフルコースを食べに行って、雑炊を食わんかったら、ふぐにも悪いやろ?

桐山:確かに(笑)。

江部:だから、抜け道というか幅をね、広く考えてやるのも大事。糖質をまったくゼロにしろとは言ってないし、葉物のお野菜にも糖質は少しだけど入ってるわけやしね。

桐山:最近では外食でも、糖質制限に気を使ったメニューを出すところが増えてきていて、なかにはボタニカ(注:六本木にあるイラリアンレストラン)のように、毎回趣向を凝らした糖質制限コースを出すところも増えてきていますね。

>>次ページ フレンチやイタリアンは糖質制限的には絶好の料理?

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