フレンチは糖質制限の絶好の料理?江部康二×桐山秀樹『糖質制限』対談(2)

2015.07.21
by よっすぃ~♪(まぐまぐ編集部)
 

江部フレンチとかイタリアンは、もともと砂糖はほとんど使わないから、糖質制限的には絶好の料理やね。お店で最初に“でんぷんが不自由で……”とか断っておけば、向こうも気を使ってくれる。小麦アレルギーの客もいるわけだから。それでフルコースでも、パンとケーキは止めておいて、チーズなんかを頼んで食べていればOK。

桐山:イタリアンも、パスタはさすがにNGですが、前菜を2つとってメインを食べれば十分ですよね。白ワインも、醸造酒だから糖質制限的にはダメなんですけど、辛口のブリュットならOKですし。

江部:居酒屋も、糖質制限をしてても食べられるものがなんぼでもあるし、ホテルのバイキングなんかも、食べるものを自分で選べられるわけやろ。

桐山:外食中心の食生活でも、糖質制限は結構苦労なくできますよね。

江部:逆に、スーパーとかで売っている食品は、表示を見ても見渡す限りの糖質。我々の日頃の食生活が、いかに糖質に毒されているかに気付かされるけど、最近はコンビニのローソンでも……。

桐山:そうそう、ブランパン。あれもすごく売れてるらしくて。

江部:でもローソンのブランパンは、種類によって糖質の量にバラつきがある。大きめのやつだと10g超えちゃうから、気を付けないかん。

桐山:私、それで食べ過ぎて失敗したことがあって……(笑)。丸いちっちゃい2つ入りのヤツが一番いいんですよね。

江部:そう。あれが一番糖質が少ない。……それとパンと言えば、シャトレーゼってチェーンのケーキ店も、糖質に気を使ったパンとかスイーツを作ってるんだけど、あそこの社長も糖尿人なんですよ。でも、社長が糖尿ということは、信用していいということになる。自分が食っても、血糖値が上がらないものを作ってるはずだから(笑)。

桐山:糖質制限のパンといえば、先生のところでも作られていますよね。江部粉のパン。

江部:あれは2005年から作ってるけど、最初のころはどれだけマズかったか(笑)。

桐山:先生はすべて試食して、食後の血糖値を測られていたんですよね。それで「上がった、上がった」とか、「カラいやないか」とか(笑)。

江部:いや、カラいんでもいいんやけど、マズかったのがなぁ。でも改良を重ねて、京都江部粉が2013年頃に完成して、今では普通に売ってるパンと変わらないほどの美味しさになったな。そう考えると、今は糖質制限的にもいい時代になった。ここ数年ぐらいで……。

撮影/岸 巧(中尾写真事務所)

桐山秀樹さん新刊情報

『おやじダイエット部新入部員 脱・メタボ14日間の旅!』


37歳の誕生日の朝、娘から「パパ、とんこつラーメンくさい!」と言われたメタボ編集が一念発起! おやじダイエット部の桐山部長に弟子入りし、脱・メタボ&健康長寿を目指して旅に出た。ゆる~い糖質制限をベースに食事、運動、睡眠と、おやじに最適な新健康常識とアイテムを楽しく学べる自己啓発系・健康小説!

『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』
著者/江部康二
1950年京都府生まれ。京都大学医学部卒業後、同大胸部疾患研究所などを経て、1978年より高雄病院に勤務。2001年より糖質制限の研究を始め、『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)などの著作を上梓。現在は高雄病院理事長および、日本糖質制限医療推進協会理事長を務める。
<<登録はこちら>>

『桐山秀樹の『週刊・おやじダイエット部通信』』
著者/桐山秀樹
1954年愛知県生まれ。学習院大学法学部卒業後、雑誌記者を経てノンフィクション作家に。2010年、糖尿病と診断されたことをきっかけに江部康二氏の著作と出会い、糖質制限を実践。その自らの経験を描いた『おやじダイエット部の奇跡』(マガジンハウス)が、ベストセラーとなる。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • フレンチは糖質制限の絶好の料理?江部康二×桐山秀樹『糖質制限』対談(2)
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け