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日経平均、急反発後のシナリオは?今週の株式ペンタゴンチャート分析=川口一晃

いよいよ3月相場。前週末の急落を市場はどう受け止めるのか、きょうあすの動きが今後を占ううえで重要になりそうだ。――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2021年2月28日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し

日経平均株価 週明けの動きが重要

<先週の動き>

堅調な展開が続き一時は上値抵抗線ADラインを越えて『時間の逆行』状態にもなった。しかし、ほぼB点が位置する時間帯で高値を示現すると、その後は値を下げ、下値支持線と期待されたACFラインを割り込んできた。
次の注目日は3月10日前後である。

A点水準:約2万9,300円
B点水準:約2万8,200円
D点水準:約3万1,300円
E点水準:約2万8,500円 

<今週のポイント>

先週末にC点が位置する時間帯に大きく値を下げている。この流れが続くのであれば、週明け以降も上値の重たい展開が続くことが考えられる。逆に言えば、C点が位置する時間帯が変化日となり、下げ止まる可能性が残ることになる。

また、CFラインにも注目したい。堅調な展開に戻るのであれば、少なくとも上値抵抗線として存在しているCFラインを終値ベースで越えてくることが求められるからだ。すなわち、CFラインを終値で越えるのは堅調な展開に戻る第一歩の条件となる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)

・トレンドのポイント(長期)
上昇トレンドの下落局面である。

・あくまで参考売買ポジション(短期)(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、3万0,200円を終値で越えることである。

<今週のメインシナリオ>

上値の重たい展開が続く可能性がある。B点が位置する時間帯より下落が続いている。また、下値支持線と期待されたACFラインを割り込んでしまっているからだ。この場合、まずは2万8,500円を試す動きになっていこう。

<サブシナリオ>

堅調な展開に戻る可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり下げ止まる可能性がある。また、先週末の終値水準がA点が位置する時間帯の節目の水準とも一致しているからだ。この場合、3万円台に戻してくることになる。

Next: ニューヨーク・ダウ 週明けの動きに注目~米国市場分析



ニューヨーク・ダウ 週明けの動きに注目

<先週の動き>

上値抵抗線として存在していたACラインを超えた後は高値でのもち合いが続いていた。そして、ペンタゴンのど真ん中の時間帯であるB点を通過した後に一度は上昇したのだが、その直後より大きく下落。下値支持線CEラインを割り込んできた。
次の注目日は3月1日前後である。

A点水準:約3万1,800ドル
B点水準:約3万2,200ドル
C点水準:約3万800ドル 
D点水準:約3万3,200ドル

<今週のポイント>

まずはD点に注目したい。週明けに迎えるD点の位置が変化日となり下げ止まることが出来るのか
否かがポイントになるからだ。

CEラインにも注目したい。堅調な展開に戻るのであれば、右肩上がりのCEラインに沿った展開を維持することが求められるからだ。したがって、CEラインから下放れる動きではなく、CEラインに回帰する動きになっていくことが求められるからだ。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)

・トレンドのポイント(長期)
上昇トレンドの下落局面である。

・あくまで参考売買ポジション(短期)(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、3万1,700ドルを終値で越えることである。

<今週のメインシナリオ>

上値の重たい展開になっている。下値支持線と期待されていたCEラインを割り込んできた。また、右肩下がりの上値抵抗線DEFラインが存在している。そして、中心点B点の下方を通過したことで上値は限定的と考えられるからだ。
この場合、3万ドルを試す動きになっていこう。

<サブシナリオ>

堅調な展開に戻る可能性もある。D点が位置する時間帯が変化日となり、下げ止まることが考えられる。また、下値を見ると右肩上がりの展開が続いているからだ。この場合、再び高値を更新していくことが期待される。

Next: ナスダック 踏み止まるか~米国市場分析



ナスダック 踏み止まるか

<先週の動き>

上昇トレンドを続けていたナスダック総合指数ではあるが、B点が位置する時間帯にかけて高値を示現した後は大きく値を下げてきた。特に、上昇トレンドを示し且つ下値支持線と考えられていたAEラインを割り込み、右下に新しいペンタゴンが描き足されてしまった。
次の注目日は、3月2日前後である。

<今週のポイント>

まずはADラインに注目したい。下げ止まりから落ち着いた動きになるのであれば、ADラインが下値支持線になることが期待されるからだ。逆に、ADラインから下放れてしまうと、調整色が強まることになろう。

C点にも注目したい。週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が変化日
となり、流れが変わるのか否かがポイントになるからだ。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)

・トレンドのポイント(長期)
上昇トレンドの下落局面である。

・あくまで参考売買ポジション(短期)(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、1万3,800ポイントを終値で越えることである。

<今週のメインシナリオ>

上値の重たい展開になっている。下値支持線と期待されたAEラインを割り込み、右下に新しいペンタゴンが描き足された。また、B点が位置する時間帯より下落に転じているからだ。この場合、1万2,900ポイント割り込んでいく可能性も出てこよう。

<サブシナリオ>

下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性もある。下値支持線と期待されるADライン上で同事線が出現している。また、週明けにC点が位置する時間帯を通過することで、流れが変わる可能性があるからだ。この場合、AEラインを越えて前ペンタゴンに戻っていくことが期待される。

今週の個別銘柄分析 <村田(6981)>

今週のペンタゴン <三菱UFJ(8306)>

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2021年2月28日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛した個別銘柄の展望もすぐ読めます。

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image by:DC Studio / Shutterstock.com

☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2021年2月28日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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