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ワクチン接種率40%超えでも不自由なままの日本、接種者「優遇措置」は差別なのか?=栗原将

日本のコロナワクチン接種率は40%を超えました(※参考:日本経済新聞)。それでも、デルタ株の拡大もあり、接種済みの人でも行動面では何ら優遇措置は取られていません。ワクチンを打った人だけでも自由に活動できるようにしないと、この先も経済回復は望めないのではないでしょうか。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)

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ワクチン接種有無は置いておいての「自粛無視」批判

私は先週の金曜日、2回目のワクチン接種を終えました。そこで、少し先の行動の仕方など、いろいろとイメージしています。

個人的には、日常生活にはほとんど不自由は感じていないものの、海外渡航が難しいのが厳しいなぁと思っています。

日本では、バッハ会長が再来日にすることについて世論が大批判モードになっているのを見ると、来年になっても今とあまり変わらないのでは?と思うようになりました。

バッハ会長のワクチン接種については触れず、ひたすら批判のキャンペーンです。

とある評論家のSNS投稿で「バッハ会長はすでにワクチン2回接種済みである」と書かれていましたが、マスコミではバッハ会長のワクチン接種有無について、私が確認した範囲では流れていない模様です。

これ、判断として重要なところです。

ワクチン接種者に優遇措置のない日本

仮にワクチン未接種であったならば、反政府系のマスコミほど「ワクチン未接種(感染リスクが高い状態)で再来日とはけしからん!」といったトーンでの、一大キャンペーンを張るに違いありません。それが今回はありません。

ということは、おそらくワクチン接種済みなのでしょうね。

このように、日本では、ワクチンパスポートとか、接種済みの人と未接種の人の入国後隔離についての明確な(対外的に明示化された)違いがない。

言い換えれば、ワクチン接種者への優遇みたいなものは何もなし、ということになるのですが、これではインバウンド産業も、いつまで経っても回復できませんね。

Next: ワクチンパスポートは日本では差別と捉えられる?



ワクチンパスポートは日本では差別と捉えられる

ワタミ会長にも批判モード優勢な点から察するにどうやら、日本では、ワクチンパスポートとか、接種済証明書を持っていたら優遇を受けられるみたいなことは、「差別だ」ということで受け入れられない感じがします。

そして、このまま時間だけが流れていくような気がしてきました。

ワタミの会長さんは先日、「社員全員に積極的にワクチン接種求める方針」みたいな報道がなされたら、批判コメントが多く集まりました。逆に、積極的にワタミ系列店を利用する!みたいなコメントは少なかったですからね(私は後者の立場ですが)。
※参考:外食大手ワタミ 社員全員に積極的にワクチン接種求める方針 | 新型コロナウイルス – NHKニュース(2021年8月18日配信)

それに加えて、さらに変異株が出てきたり、ワクチンの持続効果が減少してきて、今後はブレークスルー感染が起こってしまう可能性もあります。

そうした場合には、来年になっても感染者は増減を繰り返したりして(重症者の割合は確実に減るとは思いますが)、下手したら、来年の今頃になっても日本では緊急事態宣言……みたいな可能性も考えるようになってきました。

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image by:yoshi0511 / Shutterstock.com

海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2021年8月26日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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