タイ・バンコクでは昨年春からのロックダウンで、日系飲食店はとくに厳しい状況にあります。そして、この状況はコロナ収束後も2~3年は続くはず。そうなると外国人をターゲットにしたボッタクリ店が幅をきかしてくるので、当分、タイへは行かないほうがいいでしょう。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)
バンコクの日系飲食店は壊滅
いま、日本よりも新型コロナ感染が深刻なタイ・バンコクですが、昨年春からの厳しいロックダウンで、飲食店の営業制限も非常に厳しいものがあります。
日本はあくまで自粛要請が基本ですが、タイでは強制的に営業休止か終日アルコール提供禁止、です。
かつて、私自身、バンコクで飲食業に関わっていたのでよく理解できるのですが、コロナ前でも時折「禁酒日」があったのですが、そうなると来客が激減しました。
やはり、せっかく外食するなら、お酒と一緒に楽しみたいということなのでしょう。
となると、バンコクで多い居酒屋スタイルのお店は壊滅的に厳しくなります。
日本のような休業補償金・協力金などはナシ
日本人などの外国人オーナーの店には、休業補償などありません。
そんな中で生き残るため、社員の解雇やレイオフをして、複数店舗を展開していたところは減らしたりと、様々な努力がされています。
それでも、お店を維持するために最低限の家賃や人件費が必要で、さらにはオーナー自身の生活費もかかります。
そんな状況でも、タイの銀行から運転資金の融資を受けるというのも、大変に難しいことです。
きっちり企業化できているところは別ですが、多くの日系飲食店は「個人事業」レベルなので、本当に厳しい状況なのです。
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コロナ以前のバンコクには戻らない?
少し先の将来を想像してみましたが、コロナ前みたいなバンコクには戻らないと思います。
コロナ前のバンコクでの生活は、私自身、存分に楽しませていただきました。日本食が豊富で、日本のホームシックになることもなく、とにかく素晴らしいところでした。
しかし、今回のコロナによって、当分の間(おそらく2~3年くらい)は、以前のような環境には戻らないと思います。
少し悲観的な(でも現実的な)予測としては、観光客はいいカモになります。そこからお金を回収しようとする動き、いわゆるボッタクリみたいな現象も、かなり起きてくるのではないかと見ています(これはタイだけに限りませんが)。
『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2021年9月14日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。