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日本のビッグマック価格は新興国並。平等に貧しくなる前に個人ができること=川畑明美

バブル景気の頃の日本は経済力が高く、海外の商品は安く感じられました。現在はどうか。経済力を測る指標「ビッグマック指数」では、日本は31位(57カ国中)と新興国並の水準です。この状況で豊かに暮らすには、お金を増やす知識が必要です。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

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プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

日本のビッグマック指数は新興国並

バブル景気の頃、日本人はお金持ちといわれていました。現在は、どうなのでしょうか?

皆さんは「ビッグマック指数」をご存じでしょうか。イギリスのエコノミスト誌が公表しているデータで、各国のビッグマックの価格を比較しているものです。

それによると、日本のビッグマックの価格は、31位となっています(対象:世界57カ国)。
※参考:世界のビッグマック価格ランキング – 世界経済のネタ帳(2021年7月27日配信)

日本より安いのは、アジア諸国や南米、ロシア、中東、東欧の国々です。

ビッグマック指数をその国の経済力を表す指数と考えれば、先進国の中では下位であり、新興国とあまり変わらないということです。

バブル以降、増えない平均給与。一方、株価は4倍以上に

少し前のメルマガでも書きましたが、普通の会社に勤める正社員でも給与が減ってきているのです。

ただし、ビッグマック指数は「為替」の影響も受けていますので、その点は考慮しないといけません。

それでも、経済力が下がっている事実は変わりません。

会社員の平均給与もほぼ横ばいです。バブル以降ずっと増えていないのです。

ところが、株価は上昇しているのです。ここに気付いて欲しいのです。

リーマン・ショックで最安値を付けた日経平均株価は、7,162円でした。それが現在は、3万円近くになっているのです。

Next: 給料がそのままでも、お金を増やす方法はあった



お金を増やす行動ができたかどうか

リーマン・ショックの時から日経平均株価に連動する投資信託を購入していたら、それだけでも資産を増やせたのです。

給与が上がらないのは会社のせいだ、そもそも政府のせいだと周りを批判するのではなく、お金を増やす行動ができたかどうかなのです。

ただし、投資は魔法ではありませんので、不労所得だけで生活できるようになるのには時間がかかります。

まずは、収入を増やす努力をして、増えた分を使わずに投資に回し、コツコツと資金を貯蓄してさらに増やすことで、資産は大きく増やせるのです。

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image by:Ralf Liebhold / Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2021年10月20日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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