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介護費、教育費、老後資金のトリプルパンチが襲ってくる。老後破綻予備軍になっているヤバい家計の特徴とは?=川畑明美

結婚の平均年齢が上がることで、子供を産む年齢も上がっています。晩産世帯の人は、ぜひともライフプラニング表を作ってください。教育費、介護費、老後の資金が同時に襲ってくるのがわかります。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

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プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

長生きリスクを考えていますか?

長生きリスクを考えていますか?厚生労働省が発表している平均余命を見て、ご自身の年齢だと平均何年生きるのか確認してみましょう。
参考:主な年齢の平均余命-(厚生労働省)

例えば再雇用も終わる65歳の男性では、平均余命が19.38年、女性では24.63年です。

つまり現在65歳の男性は約84歳、女性は約90歳の寿命が平均ということです。

老後資金を計算する時は、この平均余命で計算すると良いでしょう。

女性の90歳とすると、老後の生活は25年あるわけです。

晩婚、晩産は教育費に気をつける

また、最近は40代で初めての赤ちゃんという家庭も増えています。

晩婚・晩産で気を付けたいのは収入が高いので、子どもの教育費をかけ過ぎてしまうこと。やっと授かった赤ちゃんですから、お金をかけたい気持ちは、わかります。

ですがライフプランニング表を作って、ご自身が何歳の時に教育費が最大になるのか試算してみてください。

大学進学する頃が、最もお金がかかります。  

Next: 晩婚世帯では、介護・教育費・老後資金がかかるタイミングが重なる



晩婚世帯にかかる介護・教育費・老後資金

ライフプランニング表を作る時は、ご両親の年齢も考えてみてください。

親の介護は、寿命のつきる5年前くらいに始まります。前述した平均余命を見てくださいね。

現在の年齢から、平均余命で試算してみましょう。

ライフプランニング表を作ると親の介護と、自分の老後と、子どもの大学資金が同時期になる方が多いのです。そうなると介護費用、大学費用と自分の老後資金のトリプルで大きな支出が襲ってくるのです。

これは、ある程度予測できることなので、きちんとシミュレーションしてください。

親の介護費用は、親のお金でなんとかなったとしても、子どもが大学生の頃に介護で仕事に制限がかかるようになると、思うようにお金が貯められません。

ご自身の老後資産を貯め、ラストスパートの時期に収入が減るのは痛いとこです。

ライフプランニング表を作れば家計に投資を取り入れないと、資金が足りないことがよくわかります。

投資で確実に増やすには、時間がかかります。

必要な資金を逆算して、取っても良いリスクと向き合ってくださいね。

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image by:JenJ_Payless / Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2022年3月10日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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