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グローバル企業で求められる英語力はどの程度?どう学ぶ?ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が実体験から解説

世界で活躍するグローバル人材になるには、どの程度の英語力が必要なのでしょうか。また、ビジネスで通用する英語を効率よく学習する方法とは?今回は「グローバル企業で求められる英語力と対策」について、ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が解説します。(『ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』)

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※本記事は有料メルマガ『ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』2022年5月30日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:金田博之(かねだ ひろゆき)
世界MBAランキング首位のINSEAD卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。バンドはボーカル担当、毎回100名超のワンマンライブも開催。

※2022/6/11(土)朝10時よりLIVE配信予定『チームの成果を最大化させるファシリテーションのコツ』。チームの意見を主体的に引き出し、議論を効果的に噛み合わせ、成果を最大化させるために不可欠なファシリテーション技術について、ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者の金田博之氏が実体験を踏まえて解説します。視聴方法はこちらから。

グローバル人材にとって「英語力」は必須

皆さんこんにちは。金田です。当メルマガの5月配信分では、全4回にわたって「グローバル企業で求められる英語力と対策」をお送りしました。今回は、最終回(5/30号)の内容をご紹介いたします。

まず、今回のテーマで学んだことを振り返ってみましょう。

<第1週目(5/9号)の内容:グローバル企業で求められる英語力とは?>

第1週目では、実際に現場で必要な英語力をお伝えしました。

私は今でこそ英語で仕事をしていますが、最初から英語が得意だったわけではありません。むしろ、マトモな英会話ができず失敗を繰り返していました。

そんな失敗の中で気付いたのは、本当に必要な英語力は語彙ではなくコミュニケーション。実践的なスキルは、「読み・書き」ではなく「話す・聞く」だということ。

失敗を繰り返してきた私も英語力を身につけようと努力しましたが、一般的な英語学習は「読み・書き」が中心で膨大な時間を費やすものでした。
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<第2週目(5/16号)の内容:実践中心の金田式勉強法>

第2週目では、実践的な英語学習のコツをお伝えしました。

私は、どうすれば実践的な英語力を効率よく身につけられるかを考えました。その結果たどり着いた答えは、本番を想定した実践練習です。

まず、教本を読んだり単語を覚えたりといった「読み・書き」の勉強は最低限に絞る。文法は仕事で実際に使う定形文だけ、単語は中学校で習うものだけ覚えていればOKです。実際に仕事で使わない難しい文法や単語まで手広く覚える必要はありません。

その代わり、日常のあらゆるシーンで「話す・聞く」の実践を重ねるのです。英語で話す友達を作り実際に英会話を重ねたり、日々のノートやメモを英語にしてみたり。カラオケでは、英語の歌を歌います。

野球で例えると、一人で黙々とルールブックを暗記したり素振りを繰り返すのは最低限にとどめて、ひたすら練習試合を重ねるイメージですね。

それと同じで、とにかく実践あるのみ。インプットは最低限に絞り、アウトプットできる環境を整えて実践経験を重ねるのがポイントです。
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<第3週目(5/23号)の内容:ケーススタディ「求められる英語レベル」>

第3週目では、90日で英語を話せるようになる勉強法をお伝えしました。

実践的な英語力を、より短い期間で身につけるにはどうするのか。

答えは、「絞って集中する」こと。これに尽きます。一般的な英語学習だと、政治から経済から何から何まで全てを英語で話せるオールラウンダーを目指すでしょう。

目標自体は悪くないのですが、これではあまりにも手広すぎて、結果的に実践的な英語は身につきにくいです。

そこで金田は、実際に自分が必要としている英語に絞って集中トレーニングをしました。

例えば営業報告を英語で書くなら、営業報告だけに絞るのです。他の英語は不慣れだけど、営業報告だけは英語で完璧にこなせる。そんな状態を目指せばOKです。

初めから手広くオールラウンダーを目指すのではなく、自分に必要なスキルを確実に身につけましょう。

私がおススメする集中トレーニング法は「ピザ英語方式」。この名前は、私の実践から名付けました。その名前の通り、私は90日間毎日英語でピザの注文をしたんですよね。ピザの注文なので、パターンや頻出単語はある程度決まっています。そこを集中的に実践トレーニングできるので、ピザの注文に限れば私の英会話力はみるみる向上しました。

初めは注文すらやっとでしたが、次第にイレギュラーにも対応できる程になります。例えば天候や交通状況で配達が難しいというやり取りを重ねれば、結果的に天候や交通状況についても英語で話せるようになります。

そして90日も経てば、ピザの注文だけなら英語で完璧にこなせるようになっていたのです。

このように、今の自分に必要な英語に絞って90日間アウトプットを重ねること。手広く知識をインプットするよりも、ピザ英語方式の方が実践的な英語力が最短距離で身につきます。
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Next: どうすれば実践的な英語が身につく?3つの着眼点



3つの着眼点

これまでの内容を振り返ったところで、今回のテーマを3つの着眼点で見ていきましょう。

<1つ目の着眼点「絞り」>

今自分が仕事で必要としている英語だけに内容を絞り込みましょう。英語学習は、絞ったもん勝ち。広くいったもん負けです。

そしてその仕事に関連するメールや資料を英語で説明できるレベルを目指しましょう。

内容を絞らず手広く勉強するのはNGです。

<2つ目の着眼点「集中」>

必要な英語を絞れたら、それを習得する期間目標を立てましょう。おススメは、私が実践したように初速3ヵ月です。

目標達成に向けて、日常生活の中で英語のアウトプットができる環境づくりや工夫をします。そうして、小さな成功体験を蓄積しましょう。

逆に、時間軸を決めずにだらだらと英語を勉強するのはNGです。

<3つ目の着眼点「展開」>

絞って身に着けた英語を芋づる式に派生し覚える。ピザ注文の例でいくと、天候や交通状況についても英語で話せるようになっていきますね。そしてピザの注文が完璧にできるようになれば、次の目標を達成する際に活かせるでしょう。

また、身に着けたいテーマごとに目標と時間軸を設定します。到達したいゴールに対し、長いスパンで「まずはここを目指す」「次はこう」と、段階的な目標を決めましょう。

これをしないと、継続しなくなり頓挫してしまうのでNGです。

Next: 一流・二流・三流の違いは?英会話教室に通うだけでは身につかない



一流・二流・三流の違い

今回のテーマ「グローバル人材〜グローバル企業で求められる英語力と対策」について、一流・二流・三流の違いをまとめてみました。

それぞれ補足して説明していきます。

【三流】は、手っ取り早く英会話学校に通い費用を垂れ流します。これまでお伝えした通り、手広く行ってしまうのは効率が悪いです。

【二流】は、絞りと集中を効かせて英語を身につけます。本気で実践的な英語を身につけたいなら、絞って集中するしかありません。

【一流】は、実践環境を先に整えて英語を徹底的にアウトプットします。英語を話す環境は、工夫と意識次第でいくらでも作れます。SNSを駆使したり、外国人が多いバーに通ったりして英語で話す友達を作るだけでも大きく変わるでしょう。

ちなみに私は、駅で道に迷っている外国人に英語で案内する活動もしていました。とにかく、英語を話す機会を自分自身で作っていくのです。

そして、自分が今必要としている英会話を徹底的にアウトプットしましょう。ここまでやれれば【一流】かなと思います。

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ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』(2022年5月30日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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